デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチと、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、どちらも現代NBAを代表するスーパースターだ。211cm・129kgでセンターのヨキッチに対し、201cm・104kgでガードのドンチッチはポジションこそ違うものの、現役トップ5に入る実力者と言っていい。
そんな2人はNBAの対戦時やオールスターでも仲の良さを披露しており、現地8月24日にスロベニアで開催されたゴラン・ドラギッチの引退試合"Night of the Dragon"でも仲睦まじくじゃれ合うシーンが話題となっていた。
両者は互いをリスペクトしているだけでなく、特別な関係にあると『NBAインサイダー』は分析する。9月11日に公開された、米メディア『DNVR Sports』のポッドキャスト番組『DNVR Denver Nuggets Podcast』へ出演したマーク・スタイン記者は、ヨキッチとドンチッチの良好な関係について次のように話していた。
「彼らの間には特別な強い愛情がある。実際に、あの2人はすごく仲がいいし、誰もが彼らの共演を期待してしまう。私にとって、彼らは世界でもベストな5人に入る。しかも世界的に見れば小さな国からやってきた選手なんだ。そのことが、あの2人の関係を強固に結び付けているんだと思う。地球上では小さい国の出身でありながら、すごくユニークな才能を持ち込んでいる。それが良好な関係を構築しているんだと私は見ている」
実際にヨキッチの出身国のセルビアは日本の約5分の1、ドンチッチの出身国のスロベニアは日本の四国とほぼ同等の面積であり、どちらも小さな国ではある。
セルビアではボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)やヴァシリエ・ミチッチ(シャーロット・ホーネッツ)、スロベニアはブラッコ・チャンチャー(ナゲッツ)が現役NBA選手としてプレーしているものの、彼らと比較するとヨキッチとドンチッチは"別格"という表現が真っ先に浮かぶ。
今季がキャリア10年目となるヨキッチは、直近4シーズンで3度もMVPを受賞し、2023年にナゲッツを初優勝へ導いてファイナルMVPも獲得。オールスターとオールNBAチームにそれぞれ6度選ばれている。
対するドンチッチも、昨季までのキャリア6年で新人王に加え、オールスターとオールNBAチームに各5度、昨季は得点王とウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVPも手にした。契約面でもヨキッチに続き、今季終了後(2025年夏)にNBA史上最高額のスーパーMAX契約を結ぶことが確実視されている。
そのため、スタイン記者は「1つのチームがあの2人を抱えるシナリオは想像できない」と、彼らが同じチームで共闘することは非現実的だと述べていた。
ただ、ナゲッツは一昨季のリーグ覇者で、マブズは昨季のウエスト王者のため、もしかすると今季はMVPの筆頭候補同士がプレーオフで対戦することは実現するかもしれない。
ヨキッチとドンチッチがプレーオフの7戦シリーズで対戦することになれば、国際化が進むNBAにおいても大きな注目を集めるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
そんな2人はNBAの対戦時やオールスターでも仲の良さを披露しており、現地8月24日にスロベニアで開催されたゴラン・ドラギッチの引退試合"Night of the Dragon"でも仲睦まじくじゃれ合うシーンが話題となっていた。
両者は互いをリスペクトしているだけでなく、特別な関係にあると『NBAインサイダー』は分析する。9月11日に公開された、米メディア『DNVR Sports』のポッドキャスト番組『DNVR Denver Nuggets Podcast』へ出演したマーク・スタイン記者は、ヨキッチとドンチッチの良好な関係について次のように話していた。
「彼らの間には特別な強い愛情がある。実際に、あの2人はすごく仲がいいし、誰もが彼らの共演を期待してしまう。私にとって、彼らは世界でもベストな5人に入る。しかも世界的に見れば小さな国からやってきた選手なんだ。そのことが、あの2人の関係を強固に結び付けているんだと思う。地球上では小さい国の出身でありながら、すごくユニークな才能を持ち込んでいる。それが良好な関係を構築しているんだと私は見ている」
実際にヨキッチの出身国のセルビアは日本の約5分の1、ドンチッチの出身国のスロベニアは日本の四国とほぼ同等の面積であり、どちらも小さな国ではある。
セルビアではボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)やヴァシリエ・ミチッチ(シャーロット・ホーネッツ)、スロベニアはブラッコ・チャンチャー(ナゲッツ)が現役NBA選手としてプレーしているものの、彼らと比較するとヨキッチとドンチッチは"別格"という表現が真っ先に浮かぶ。
今季がキャリア10年目となるヨキッチは、直近4シーズンで3度もMVPを受賞し、2023年にナゲッツを初優勝へ導いてファイナルMVPも獲得。オールスターとオールNBAチームにそれぞれ6度選ばれている。
対するドンチッチも、昨季までのキャリア6年で新人王に加え、オールスターとオールNBAチームに各5度、昨季は得点王とウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVPも手にした。契約面でもヨキッチに続き、今季終了後(2025年夏)にNBA史上最高額のスーパーMAX契約を結ぶことが確実視されている。
そのため、スタイン記者は「1つのチームがあの2人を抱えるシナリオは想像できない」と、彼らが同じチームで共闘することは非現実的だと述べていた。
ただ、ナゲッツは一昨季のリーグ覇者で、マブズは昨季のウエスト王者のため、もしかすると今季はMVPの筆頭候補同士がプレーオフで対戦することは実現するかもしれない。
ヨキッチとドンチッチがプレーオフの7戦シリーズで対戦することになれば、国際化が進むNBAにおいても大きな注目を集めるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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