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河村勇輝、通訳をつけずに“覚悟”の単身渡米!自身初のNBAトレーニングキャンプは10月1日からスタート<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.09.27

たった1人で海を渡った河村。10月より、自身初のNBAキャンプに参加する。写真:梅月智史(THE DIGEST編集部)

 日本バスケットボール界の希望、河村勇輝のNBA挑戦がいよいよ本格的に始動する。

 河村は9月21日、エグジビット10契約を結ぶメンフィス・グリズリーズのトレーニングキャンプに参加するため渡米。今回のアメリカ行きは、通訳スタッフなどをつけず、文字通りたった1人での挑戦となるとのことだが、その理由を本人は次のように語った。

「この挑戦は"修行"だと僕は思ってるので。1人で大変なことや苦しいことを乗り越えることに意味があると思いますし、特にバスケットボールの競技上、コミュニケーションはすごく大切なので、通訳がいると自分の語学力の上達のスピードは落ちてしまう。日本では素晴らしい環境で支えてもらった分、アメリカでは自立してやっていくことは目標というか、覚悟を持っていこうと思っていました」
 
 以前から海外挑戦を見据えて英語の勉強に力を入れてきた河村だが、9月3日に行なわれた横浜ビー・コルセアーズの出港式では「100が満点だとしたら10ぐらい」と控えめな回答。バスケに関するやり取りはスムースにこなせるが、それ以外の日常会話などは不安もあるという。

 NBAのコートに立つためには、実力は大前提として、コーチの指示を瞬時に理解することが必須。また、河村の場合はポイントガードとして味方に指示も出さなければならない。

 英会話に関してはすぐに上達するものではないが、本人としても「今年1年間は(下部の)Gリーグでいろいろな経験を積みながら、アメリカの文化に慣れて成長する1年にしたい」と焦る様子はない。

 グリズリーズを含むNBAの各チームは、現地9月30日(日本時間10月1日)に記者会見や写真撮影が行なわれるメディアデーが開かれ、翌10月1日(同2日)からキャンプがスタートする。

 チームは26日に引退を表明したデリック・ローズが抜けた分、ロスターに空きがある状況だが、この枠を現在2WAY契約を結ぶ選手や、河村と同じキャンプ契約の選手たちが狙っていることは間違いない。まずはキャンプで、存分に持ち味を発揮してもらいたい。

構成●ダンクシュート編集部

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