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バトラーを中心とするヒートの現体制は今季が見納めに?OBのハーダウェイが球団社長の胸中を推測「パットはうんざりしている」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.09.27

これまで抜群の勝負強さでヒートを導いてきたバトラーだが、契約延長交渉を巡ってフロントと確執の噂も…。(C)Getty Images

 マイアミ・ヒートの顔であるジミー・バトラーは、オフの契約延長交渉を巡ってチームとの確執が囁かれている。パット・ライリー球団社長は新シーズン開幕までに契約交渉を行なう意思がないことを示唆して波紋を呼んでいるなか、球団OBのティム・ハーダウェイがライリーの胸中を推測している。

 2011年のドラフト全体30位でNBA入りしたバトラーはこれまでシカゴ・ブルズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、フィラデルフィア・76ersを経て、2019年夏に4チーム間トレードでヒートに加入。初年度の2019-20シーズンにいきなりNBAファイナルに進出(レブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズに敗戦)すると、21-22シーズンにはカンファレンス決勝進出、翌22-23シーズンには再びファイナル進出(デンバー・ナゲッツに敗戦)と、ヒートをイーストの強豪へと押し上げた。

 しかし、昨季はケガが相次ぎ、プレーイン・トーナメントで右ヒザの内側側副靱帯を痛めてシーズン終了。バトラーを欠いたチームは、プレーオフ1回戦で最終的に優勝するボストン・セルティックスに1勝4敗であっけなく敗れた。

 この5年間で3度オールNBAチーム(20年、21年:3rdチーム/23年:2ndチーム)に名を連ね、スティール王に輝いた21年にはオールディフェンシブ2ndチームにも選出されている35歳のバトラーはヒートとあと2年契約が残っているが、25-26シーズンはプレーヤーオプション。これを破棄して新たな長期契約を結ぶのがバトラーの望みだが、ライリー球団社長は「毎試合必ずコートに立ってプレーする選手でない限り、それだけの投資は厳しい」と宣言し、契約延長の交渉は25年に入ってから、と示唆している。
 
 1996~2001年にヒートでプレーし、背番号「10」はフランチャイズの永久欠番になっている殿堂入り選手のハーダウェイは、『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『All The Smoke』に出演した際、この事態について言及した。

「何か起こるとは思っていた。パットはチームに起こっていること、そしてジミー・バトラーにうんざりしている。もしジミーがプレーしていない時に、他チームのことに関して何も言わなければ問題なかったんだろうね」

 バトラーはヒート移籍以降、レギュラーシーズンで65試合以上に出場したことは一度もない。ケガも相まって、大黒柱でありながらフル稼働できていないのが実情だ。

「『正直、君はこの2シーズン、あまり試合に出ていない。プレーオフでプレーしてほしい。もし70試合以上出場していたら、2年連続でプレーイン・トーナメントを戦うことはなかっただろう。身体のケアが必要だ。ジムではなく、ウェイトルームでね』ということさ。マイアミ・ヒートの関係者はみんな、パットの考えを理解している。(NFLダラス・カウボーイズのオーナーである)ジェリー・ジョーンズのアプローチを取っているんだ」

 バトラーとヒートの確執が本格化するとなれば、現体制は来たる新シーズンが最後となるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
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