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NBA

マブズ移籍のトンプソンが初の凱旋試合で22得点!試合は終盤にカリーのワンマンショーが開演しウォリアーズに軍配<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.11.13

ファンから大きな拍手で迎えられたトンプソンはかつてのホームで22得点をあげたが、この日の主役は37得点を奪った元相棒のカリーだった。(C)Getty Images

ファンから大きな拍手で迎えられたトンプソンはかつてのホームで22得点をあげたが、この日の主役は37得点を奪った元相棒のカリーだった。(C)Getty Images

 現地時間11月12日(日本時間13日、日付は以下同)、NBAは2024-25シーズンの開幕から約3週間が経過し、この日から「エミレーツNBAカップ」(旧インシーズン・トーナメント)が幕を開けた。

 これは昨季初めて導入されたカップ戦。ウエスタン・カンファレンスとイースタン・カンファレンスに所属する各15チームがそれぞれ3つのグループ(計6つ)に分かれて総当たりのグループリーグをこなし、各グループの1位と、2位のうち最も成績が良かった1チームが一発勝負の決勝トーナメントに進出。準決勝と決勝はネバダ州ラスベガスにあるTモバイル・アリーナで行なわれ、優勝チームにはNBAカップと賞金が与えられる。

 レギュラーシーズン中の日程に組まれているとはいえ、通常の1試合とは異なり、グループリーグではその勝敗とともに得失点差も決勝トーナメント進出に向けた重要な要素になる。

 今季のグループリーグ初日の目玉は、ダラス・マーベリックスとゴールデンステイト・ウォリアーズの一戦だ。

 昨季まで13年間(実働11年)ウォリアーズに在籍したクレイ・トンプソンは、ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンの“ビッグ3”体制で4度の優勝を飾り、トリオとしてNBA歴代10位の420勝、プレーオフでは同3位の98勝を記録。34歳のピュアシューターはウォリアーとして輝かしい実績を残したが、今夏にマブズへ電撃移籍し、今回が初のチェイス・センター凱旋となった。
 
 この試合を迎えるにあたり、カリーは自身のX(旧Twitter)に「久しぶりだね、兄弟。コートではバトルになることはわかっているはずだ。いろんな感情が込み上げてくるよ。でも楽しもうじゃないか」と投稿。

 グリーンも会場入りの際にNBAの公式アカウントで「NBAカップが始まる。俺たちにはこの勝利が必要だ。大切な夜になるな。クレイが帰ってくるんだから、本当に重要な夜になる」と話していた。

 そしてスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、試合前の会見で昨季まで10年間指導したトンプソンについて次のように語っていた。

「彼は4度の優勝を飾っただけでなく、ファンの心をも掴んできた。それはクレイの持つスキルや球団への献身、激しい競争心だけではない。彼にはすぐさま我々のファンと繋がるほどのオーラがある。そう言える選手、インパクトがある選手は極めて珍しいが、クレイにはそれがあるんだ」
 
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