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NBA

移籍1年目で才能が開花!ホークスの守備職人ダニエルズに指揮官、同僚が賛辞「彼のおかげでみんなが楽にプレーできる」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.11.22

21歳のダニエルズは現在スティール部門でリーグ首位を独走。11月8~15日には4試合連続で6本以上をマークした。(C)Getty Images

21歳のダニエルズは現在スティール部門でリーグ首位を独走。11月8~15日には4試合連続で6本以上をマークした。(C)Getty Images

 アトランタ・ホークスの若き守備職人が躍動している。2022年のNBAドラフトでニューオリンズ・ペリカンズから8位指名を受けてデビューした、ダイソン・ダニエルズだ。

 今季が3年目のオーストラリア人ガードはこの夏、デジャンテ・マレーとのトレードでホークスに加入すると、開幕戦からスターターに定着して大きなインパクトを与えている。

 現地11月21日時点で平均3.14スティールはリーグトップ。さらに相手のパスに触れて軌道を逸らすディフレクションでは2位のディアロン・フォックス(サクラメント・キングス/57回)に大差の96回で、こちらも堂々の首位に立っている。

 加えて、ブロック数でもチーム内で最多のジェイレン・ジョンソン(1.07)に肉薄する1.00を記録。ガードの選手の1試合あたりのスティール&ブロック数では、「4.1」でダニエルズがリーグ首位。この数字は、歴代においてもかのマイケル・ジョーダンが1987-88シーズンに記録した「4.8」(スティール3.16+ブロック1.60)に次ぐペースというのだから、彼のポテンシャルがうかがえる。
 
 ダニエルズは、自身を「守備的プレーメーカー」と評している。

「スティールでも、ディフレクションでも、成功するかどうかはギャンブルのようなものだけれど、それはシュートとも共通しているんだ。決まれば2点を手にできる、ということもね」

 人気NBAポッドキャストの元ホスト、リー・エリス氏とのインタビューでダニエルズはそう語っている。

 自身の言葉通り、“守備的クラッチプレー”でホークスに勝利をもたらした試合もある。11月18日のキングス戦、1点を追うキングスは最後の攻撃をエースのフォックスに託したが、逆転がかかったジャンパーをダニエルズがブロック。この試合、彼は自己最多の4ブロックを記録している。

 少年時代はオーストラリア式サッカーでも才能を発揮していたというダニエルズは、常にディフェンスに面白さを見出していたという。

 スティールのコツについて彼は、「いけそうだ、というような直感は、生まれつき備わっていた素質のように思う。そのおかげでこうしてNBAでプレーできるようになった。コーチも信頼して任せてくれている」と答えている。
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