ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、12月30日に40歳の誕生日を迎える。現役最年長でありながら、今なおチームの中核を担っているが、現地著名記者は"キング"の衰えを指摘している。
2003年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたレブロンは、これまでクリーブランド・キャバリアーズ、マイアミ・ヒート、レイカーズの3チームでプレー。NBA史上最長タイの22年目に突入し、通算出場試合数は歴代5位の1514試合、リーグ1位の通算4万964得点をはじめ、同4位の1万1208アシスト、同28位の1万1359リバウンド、リーグ優勝とシーズンMVP各4回、五輪金メダル3回など、輝かしい実績を誇る。
今季は息子のブロニー・ジェームズとチームメイトとなり、NBA史上初となる親子共演が実現。新たな歴史を刻んだ一方で、レブロン個人のスタッツに目を移すと、全22試合に出場して平均34.7分プレーし、ルーキーイヤーを除けば最も低い平均22.3点に、7.9リバウンド、9.0アシスト、フィールドゴール成功率49.1%、3ポイント成功率34.2%となっている。
39歳という年齢を考えれば驚異的な数字ではあるものの、昨季までと比較するとさすがの"キング"も衰えを指摘せざるを得ない。
『スポーツイラストレイテッド』のクリス・マニックス記者は、「レブロン・ジェームズの今シーズンのスタートをどう見ているか」との質問に対して、自身の見解を述べている。
「質問に対するシンプルな答えは、40歳に近づいているジェームズは、NBAのベストプレーヤー25人の中に残っているということだ。ただ、シーズンが始まって4分の1が経過した今、衰えの兆候は確実に見られる」
マニックス記者は、レブロンは今なおリーグトップクラスであると評価すると同時に、攻守両面においてフル稼働は難しくなっていると指摘する。
「ディフェンス面での衰えも見られるが、ジェームズはまだ相手を抑えることができる。オクラホマシティ・サンダー戦では、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーにスイッチした時、何度か好守を見せていた。ポゼッションによって、彼は異なるディフェンスプレーヤーになる。
オフェンス面では、アスレティックなプレーよりもフィジカルなプレーに頼っている。11月のオーランド・マジック戦でジョナサン・アイザックの上からポスターダンクを決めたのがいい例だ」
同記者は「まるで老いたボクサーを彷彿させる」とし、次のように続ける。
「40代(45歳9か月)でヘビー級王者に輝いたジョージ・フォアマンを思い浮かべてほしい。近年なら、天才技巧派ボクサーのワシル・ロマチェンコが30代半ば(36歳)に差し掛かって、以前のような勢いはない。この2人は素晴らしいが、かつてのレベルには及ばなかった」
またレブロンの具体的な衰えの例として、アウトサイドシュートの不安定さをマニックス記者は挙げている。
「直近では3ポイントシュートの不調が問題で、(11月27日のサンアントニオ・スパーズ戦から12月2日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦まで)4試合で1本も決められなかった時期がある。(ただし)ジェームズは、この数試合は『リズムを崩している』と語っており、この数字はおそらく回復するだろう」
スタッツの乱高下が目立つ今季のレブロンだが、一方で同記者は「思い出してほしい。40歳目前のジェームズに関して、このような話をしているという事実は注目に値する」とも記していた。
今季終了後にはFAになる権利も有するなかで、レブロンが自身のキャリアにどのような決断を下すかにも注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
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今季は息子のブロニー・ジェームズとチームメイトとなり、NBA史上初となる親子共演が実現。新たな歴史を刻んだ一方で、レブロン個人のスタッツに目を移すと、全22試合に出場して平均34.7分プレーし、ルーキーイヤーを除けば最も低い平均22.3点に、7.9リバウンド、9.0アシスト、フィールドゴール成功率49.1%、3ポイント成功率34.2%となっている。
39歳という年齢を考えれば驚異的な数字ではあるものの、昨季までと比較するとさすがの"キング"も衰えを指摘せざるを得ない。
『スポーツイラストレイテッド』のクリス・マニックス記者は、「レブロン・ジェームズの今シーズンのスタートをどう見ているか」との質問に対して、自身の見解を述べている。
「質問に対するシンプルな答えは、40歳に近づいているジェームズは、NBAのベストプレーヤー25人の中に残っているということだ。ただ、シーズンが始まって4分の1が経過した今、衰えの兆候は確実に見られる」
マニックス記者は、レブロンは今なおリーグトップクラスであると評価すると同時に、攻守両面においてフル稼働は難しくなっていると指摘する。
「ディフェンス面での衰えも見られるが、ジェームズはまだ相手を抑えることができる。オクラホマシティ・サンダー戦では、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーにスイッチした時、何度か好守を見せていた。ポゼッションによって、彼は異なるディフェンスプレーヤーになる。
オフェンス面では、アスレティックなプレーよりもフィジカルなプレーに頼っている。11月のオーランド・マジック戦でジョナサン・アイザックの上からポスターダンクを決めたのがいい例だ」
同記者は「まるで老いたボクサーを彷彿させる」とし、次のように続ける。
「40代(45歳9か月)でヘビー級王者に輝いたジョージ・フォアマンを思い浮かべてほしい。近年なら、天才技巧派ボクサーのワシル・ロマチェンコが30代半ば(36歳)に差し掛かって、以前のような勢いはない。この2人は素晴らしいが、かつてのレベルには及ばなかった」
またレブロンの具体的な衰えの例として、アウトサイドシュートの不安定さをマニックス記者は挙げている。
「直近では3ポイントシュートの不調が問題で、(11月27日のサンアントニオ・スパーズ戦から12月2日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦まで)4試合で1本も決められなかった時期がある。(ただし)ジェームズは、この数試合は『リズムを崩している』と語っており、この数字はおそらく回復するだろう」
スタッツの乱高下が目立つ今季のレブロンだが、一方で同記者は「思い出してほしい。40歳目前のジェームズに関して、このような話をしているという事実は注目に値する」とも記していた。
今季終了後にはFAになる権利も有するなかで、レブロンが自身のキャリアにどのような決断を下すかにも注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
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