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「とにかくアンセルフィッシュ」新天地ウォリアーズで充実した日々を送るヒールド「このチームで勝つ術を学びたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.10

ヒールドは2015年から4度NBAの頂点に立ったウォリアーズで多くのことを学んでいるようだ。(C)Getty Images

 現地時間12月8日(日本時間9日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ホームのチェイス・センターでミネソタ・ティンバーウルブズを114-106で下し、2日前(90-107で敗戦)のリベンジを果たした。

 ウォリアーズはステフィン・カリーが5本の3ポイント成功を含むゲームハイの30得点、8アシスト、ジョナサン・クミンガが20得点、7リバウンド、2スティール、3ブロック、ケボン・ルーニーが12得点、9リバウンド、先発復帰のドレイモンド・グリーンが6得点、6リバウンド、7アシストを記録。

 そしてアンドリュー・ウィギンズ(右足首)の欠場で先発入りしたバディ・ヒールドが7本の長距離砲を含む27得点、4リバウンド、2アシスト、3スティールの活躍で勝利に大きく貢献した。

 試合後に『NBA TV』のインタビューに応じたヒールドは、インディアナ・ペイサーズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズでプレーした昨季を次のように振り返っていた。

「昨年はゲームに対する情熱を見つけるのに苦労した。自分を評価し、大切にしてくれるチームを見つける必要があったんだ」

 昨季シクサーズでキャリア初のプレーオフ出場を果たしたヒールドは、今夏にFA(フリーエージェント)となり、6チームが絡んだ超大型トレードでウォリアーズへ移籍。

 開幕から約2か月、ヒールドはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)とカリーらチームメイトに感謝していた。
 
「フリーエージェンシーの間、ステフとスティーブが僕に手を差し伸べ、交流が生まれた。ここに来て、僕はチーム全体に受け入れられたと感じた。みんなが僕を包み込んでくれて、かつての自分を取り戻すことができたんだ。

 このチームはとにかくアンセルフィッシュなんだ。正しいプレーを決めている。彼らのプレーこそ、自分が望むプレーそのものなんだ。コート内外で、最高のグループと過ごせているよ」

 これまでヒールドはニューオリンズ・ペリカンズ、サクラメント・キングス、ペイサーズ、シクサーズと4球団でプレーし、平均15.2点、4.2リバウンド、2.6アシスト、3ポイント成功率40.0%(平均3.0本成功)をマーク。どのチームでもシューターとして重宝されてきた一方で、プレーオフ出場はシクサーズ時代の一度のみと優勝とは無縁だっただけに、2015年から8年間で4度のリーグ制覇を成し遂げたウォリアーズは魅力的だった。

「僕はまだこのリーグで勝っていない。だからこのチームで勝つ術を学びたい。彼らがどのようにして優勝してきたか、誰だって知りたいだろう? 僕はここで(何でも吸収する)スポンジになって、常に観察しているんだ。彼らがやることのすべてに賛同している。4度もチャンピオンシップを勝ち獲ってきたんだからね。僕はチャンピオンシップを手に入れてきた方法とその習慣を学んでいるところさ」

 4度の優勝を知るカリー、グリーン、カーHC以外にもルーニーやウィギンズ、クミンガ、ペイトン二世、モーゼス・ムーディーといった優勝経験者が揃うウォリアーズで、31歳のヒールドはルーキーのように日々刺激を受けているようだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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