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「足を引きずってまでやりたくない」36歳カリーが語る“引退観”「でもそこに近づいているとは思ってない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.15

カリーが自身の引退観について語った。(C)Getty Images

 2010年以降のNBAを席巻したスーパースター、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)もキャリア16年目を迎え、来年3月14日には37歳を迎える。現行契約は残り3年、契約を全うする2026-27シーズン終了後には39歳になるが、現状では現役引退までまだまだ時間が残されていると考えているようだ。

 現地時間12月12日(日本時間13日、日付は以下同)にYouTubeへ公開された『Bloomberg Originals』の番組"The Circuit with Emily Chang"にゲスト出演したカリーは、自らのキャリアの幕引きについて次のように語っている。

「バスケットボールから本当に離れるとすれば、ふたつの道がある。それは(実力不足でリーグから)追い出されるか、自分のやり方で抜け出すかのどっちかなんだ。僕は自分の身体の反応をよく見て、試合へ備えるために何を必要とするのか、オフシーズンにトレーニングを積んで(レギュラーシーズンの)82試合に備えることができるかを検討できる立ち位置でありたい。
 
 それが引退する時が訪れたんだと感じる明確なサインになる。僕は若い選手たちについていこうとするために、足を引きずってコートを行き来したりはしたくない。でも、その位置に近づいているとは思っていない」

 今季のカリーは19試合の出場で平均22.8点、5.2リバウンド、6.5アシスト、1.3スティールに3ポイント成功率41.3%(平均4.1本成功)と、まだまだ一線級の実力をキープしている。残りの現役生活が短くなってきていることは否めないものの、現在もコンディションは良く、攻守両面で自身のパフォーマンスに自信を持っているだけに、契約期間中に突如引退を表明することはなさそうだ。

 だからこそ、ウォリアーズとしてもカリーが健在なうちに現体制で5度目(フランチャイズ通算8度目)のチャンピオンシップを勝ち獲りたいはず。今季は大混戦のウエスタン・カンファレンスで14勝10敗(勝率58.3%)の5位とプレーオフ出場圏内をキープしているだけに、この機会を最大限に活かしていきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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