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NBA

「倒せないなら加えてしまえとね」“天敵”シュルーダーの加入をカーHCが冗談交じりに歓迎「理に適った動き」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.16

ウォリアーズ入りが決まったシュルーダー(右)を、カーHCが冗談交じりに歓迎した。(C)Getty Images

ウォリアーズ入りが決まったシュルーダー(右)を、カーHCが冗談交じりに歓迎した。(C)Getty Images

 現地時間12月15日(日本時間16日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズとブルックリン・ネッツによるトレードが正式に発表。この動きによって、ウォリアーズはディアンソニー・メルトンとリース・ビークマン、ドラフト2巡目指名権3つ(2026、28、29年)を手放し、ネッツからデニス・シュルーダーと2025年のドラフト2巡目指名権(条件つき)を獲得した。

 メルトンは今季ウォリアーズで攻守に渡って貴重な役割をこなしていたが、11月中旬に左ヒザ前十字靭帯負傷しその後手術を受けたため、今季残り試合全休が発表されていた。

 そのため、ウォリアーズは実質2WAY契約選手(ビークマン)とドラフト2巡目指名権2つでシュルーダーを獲得。またメルトンの契約は今季限りで、ネッツとしてはキャップスペースに大幅な空きができる来夏に向けて、ドラフト指名権を増やす動きを見せたことになる。

 今回ウォリアーズへ加入したシュルーダーは、185cm・79kgのポイントガード。NBAキャリア12年目をプレーする31歳のベテランは、ドイツ代表の司令塔兼トップスコアラーでもあり、2023年のFIBAワールドカップでは準決勝でアメリカ代表、決勝でセルビア代表を下して優勝し、大会MVPに選出された。今夏のパリオリンピックでも優勝候補の一角として臨み、大会4位に入るなど世界屈指の強豪国を引っ張るリーダーでもある。
 
 15日のダラス・マーベリックス戦前の会見で、アメリカ代表の指揮官でもあるウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は冗談交じりに「ワクワクしているよ。今日デニスにはこう言ったんだ。彼は3つの異なる大陸で私をやっつけた……。もし倒せないなら、そこへ加えてしまえとね」とコメント。

 シュルーダーは国際大会だけでなく、ロサンゼルス・レイカーズ時代の2023年プレーオフ・カンファレンス準決勝で、ステフィン・カリーをしつこいディフェンスで封殺。ウォリアーズを破る原動力となった過去がある。

 キャリア2年目から平均2桁得点を残し続け、今年11月25日のウォリアーズ戦でも最終クォーターだけで17得点を荒稼ぎ。ゲームハイの31得点に5リバウンド、7アシスト、2スティールの活躍でネッツを勝利に導いていた。
 
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