NBA

「彼は僕らをつらい目に合わせる」カルーソが“同系統”ドートとの激しい練習の日々を明かす「楽しくはないね」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.23

好守で知られるカルーソ(左)とドート(右)は、練習中に激しく火花を散らしているという。(C)Getty Images

 昨季のオクラホマシティ・サンダーは、ウエスタン・カンファレンス首位の57勝25敗(勝率69.5%)でレギュラーシーズンを終え、1984年以降では歴代最年少となるロスター平均23.4歳の若さでカンファレンス1位になった。

 するとチームは今オフ、トレードでウイングのアレックス・カルーソ、FA(フリーエージェント)戦線でビッグマンのアイザイア・ハーテンスタインを加え、今季も現地時間12月21日(日本時間22日、日付は以下同)を終えた時点で22勝5敗(勝率81.5%)とウエスト首位に立っている。

 2位のメンフィス・グリズリーズ(20勝9敗/勝率69.0%)とのゲーム差は3.0。イースタン・カンファレンス1位かつリーグトップの25勝4敗(勝率86.2%)を誇るクリーブランド・キャバリアーズとも2.0ゲーム差で、リーグ全体2位の好成績を残している。

 17日に行われたミルウォーキー・バックスとのエミレーツNBAカップ2024決勝こそ81-97で落としたものの、この試合はレギュラーシーズンの戦績には含まれていないため、サンダーは現在7連勝中。直近12戦の11勝1敗は驚異的な戦績と言っていい。
 
 そのサンダーにはシェイ・ギルジャス・アレキサンダー、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレン(右骨盤骨折で離脱中)という主軸がいるが、それぞれの役割を着実にこなすロールプレーヤーたちが豊富に揃い、チームを支えている点も見逃せない。

 特に注目したいのがチーム最年長(30歳)のカルーソと、先発の一角を担うルージェンツ・ドート。どちらもドラフト外でNBA入りし、2WAY契約から本契約を勝ち取った苦労人ながら、リーグで自身の立ち位置を確立している。

 20日のマイアミ・ヒート戦を控えたシュートアラウンド時、カルーソは2019年にドラフト外から這い上がってきたドートをこのように称えていた。

「プライドがあるのは確かだね。ルーは2WAY契約から本契約を勝ち取ったことで、僕と似たようなキャリアを歩んできた。今の彼はリーグで信頼のおけるディフェンダーの1人に成長したんだ。それは誰もが知っているし、彼を象徴している。彼の持つ自信のレベルはすごいもので、オフェンスとディフェンスを問わず、長期間においてこのチームを助けるプレーをしている」
 
NEXT
PAGE
ドートとのマッチアップは「楽しくない」とカルーソ