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好調サンダーの主砲に移籍の意思なし!ギルジャス・アレキサンダーがOKC愛を語る「オクラホマシティにいない自分なんて想像できない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.10

スター選手の大都市チームへの移籍が頻発する現代だが、SGAはサンダーへの愛着を語る。(C)Getty Images

 現地時間1月8日に敵地ロケットモーゲージ・フィールドハウスで行なわれたクリーブランド・キャバリアーズ戦。フランチャイズ新記録の15連勝をマークしていたオクラホマシティ・サンダーは、リーグベストの戦績を残す強敵相手に終始1桁点差の激戦を演じるも、終盤に突き放され、最終スコア122-129で敗れた。

 キャブズはジャレット・アレンがフィールドゴール成功率81.8%(9/11)の25得点に11リバウンド、6アシスト、3スティール、エバン・モーブリーが21得点、10リバウド、7アシストと両ビッグマンが躍動。ダリアス・ガーランドが18得点、7アシスト、マックス・ストゥルースが17得点、タイ・ジェロームが15得点、ディーン・ウェイドが11得点をマークし勝利を掴み取った。

 一方、敗れたサンダーもエースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)がゲームハイの31得点に5リバウンド、4アシスト、3スティール、2ブロックを奪ったほか、相手エースのドノバン・ミッチェルをフィールドゴール成功率18.8%(3/16)の11得点に封じることに成功。SGAは試合後、ルージェンツ・ドートの働きを称えていた。

「ルー・ドートはマスタークラスなのさ。残念ながら勝利は掴めなかったけど、今夜彼がやっていたことは普段と同じものだった。別に驚くことじゃない」

 とはいえ、キャブズにチーム全体でフィールドゴール成功率52.2%(47/90)、3ポイント成功率41.7%(15/36)を許し、サンダーは今季最多失点。SGAは「いいチームというのは、ベストプレーヤーが本調子じゃなくても130得点できるくらいの力がある」と、相手の実力を認めていた。
 
 翌9日のトロント・ラプターズ戦も制して12連勝を飾ったキャブズは33勝4敗(勝率89.2%)でイースタン・カンファレンス首位を快走。サンダーは30勝6敗(勝率83.3%)でウエスタン・カンファレンス1位となっている。サンダーとしては、1週間後の16日にホームで再戦が控えていることから、ここでリベンジしたいところだろう。

 NBAでは過去、ロサンゼルスやボストンなど主要都市にフランチャイズを置く球団が勝利してきた歴史があるが、今季は巨大マーケットとは言えないキャブズとサンダーがリーグを席巻。そのことについて問われたSGAは、オクラホマシティへの愛と、マーケットに関する持論を語った。

「僕が話せるのは自分自身のことだけ。オクラホマシティが大好きだし、オクラホマシティにいない自分なんて想像できないよ。今の環境が快適で、この組織や周囲にいる人たちのことが大好きだ。毎日笑顔で仕事へ向かうことができている。それが何より重要なこと。

 個人的に思うのは、マーケットはあまり重要じゃない。お金はある程度あればいいんだ。ハイレベルで自分がやっていることを楽しめている限り、一緒にやっている人たちみんなを愛することができる」

 キャリア1年目をロサンゼルス・クリッパーズで過ごし、2019年夏の大型トレードでサンダーへ移籍して6年目の今季、SGAは優勝候補の中心プレーヤーとして攻守両面で見事な働きを見せている。

 開幕から2か月連続でカンファレンスの月間最優秀選手に選ばれ、オールスターのファン投票でもウエストのガード部門でトップの181万1050票を獲得(第2回途中経過時点)。昨季2位の得票数に終わったシーズンMVPレースでも有力な候補になっている。地元を愛し、地元から愛されるSGA擁するサンダーの快進撃は、これから先も続いていきそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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