現地時間1月6日(日本時間7日、日付は以下同)、4連敗を喫していたフェニックス・サンズのマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)は、この日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦を前に先発陣の変更を明言した。
「我々は変化を必要としていた。48分間を通じて、ベストな組み合わせを見つけ出さないといけない。そのためにベストな方法はトライして成功を収めること。あの2人は我々によって重要で、非常に優れた選手たちでもある。(でも)我々には変化が必要だった」
指揮官の会話に登場した“2人”とは、ウイングのブラッドリー・ビールとセンターのユスフ・ヌルキッチのこと。この試合でサンズは両選手をベンチスタートに切り替え、新人のライアン・ダンとベテランのメイソン・プラムリーをタイアス・ジョーンズ、デビン・ブッカー、ケビン・デュラントと組ませて先発起用。
これが奏功したのか、途中出場からビールは25得点、5アシスト、ヌルキッチが5得点、7リバウンドをあげ、サンズは109-99で勝利して連敗脱出に成功。翌7日のシャーロット・ホーネッツ戦は落としたものの、9日のアトランタ・ホークス戦は123-115で勝ち切り、ウエスタン・カンファレンス12位の17勝19敗(勝率47.2%)とした。
トレード期限が2月6日に迫るなか、サンズは先日マイアミ・ヒートから出場停止処分を科されたジミー・バトラーの移籍先候補に挙がっており、その交換要員にビールとヌルキッチの名前が出ている。
トレード拒否権を有するビールはシクサーズ戦後、「もしそうなら、カードを持っているのは僕なんだから、話をする必要がある。(フロントの)誰かが違うことを言うまで自分はサンズの一員だ」と、チームからトレードに関する話は受けていないと話していた。
また、ビールの代理人を務めるマーク・バーテルスタインも8日、『ESPN』に「サンズや他のチームとのトレードに関する話し合いはまったくない。ブラッドリーがフォーカスしているのはサンズが好転するのを助けることにある」と、トレード話に進展がないと語っていた。
サンズは昨夏に司令塔のジョーンズとモンテ・モリスを加え、今季のチーム総年俸額は約2億2624万ドル(約357億4592万円)でリーグ最多。そのうちデュラント、ビール、ブッカーのビッグ3だけで1億5000万ドル(約237億円)を超えている。
サンズは控えに降格したビールが先発級のプレータイムを記録しているが、ヌルキッチは9日のホークス戦でローテーション外に。来季まで契約が残る30歳のビッグマンは、地元メディア『Arizona Republic』にこう漏らしていた。
「僕らは(首脳陣)とコミュニケーションをとってきた。彼らが僕らのことを売り出そうとはしていないことは明白だった。でも同時に、自分たちは子どもじゃない。これも仕事の一部だとわかっている。少なくともこの状況では自分にできることなんてない」
現在、サンズはプレーイン・トーナメント最終枠にいるウエスト10位のサンアントニオ・スパーズ(18勝19敗/勝率48.6%)と0.5ゲーム差で、プレーオフ最終枠の6位にいるロサンゼルス・レイカーズ(20勝16敗/勝率55.6%)とは3.0ゲーム離れている。
今季も熾烈な順位争いが繰り広げられているウエストで、チームが掲げるゴールはプレーオフ進出ではなくチャンピオンシップ獲得だけに、“選手起用の変化”だけでなく、デッドラインまでにロスターにメスを入れる可能性も十分ありそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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「我々は変化を必要としていた。48分間を通じて、ベストな組み合わせを見つけ出さないといけない。そのためにベストな方法はトライして成功を収めること。あの2人は我々によって重要で、非常に優れた選手たちでもある。(でも)我々には変化が必要だった」
指揮官の会話に登場した“2人”とは、ウイングのブラッドリー・ビールとセンターのユスフ・ヌルキッチのこと。この試合でサンズは両選手をベンチスタートに切り替え、新人のライアン・ダンとベテランのメイソン・プラムリーをタイアス・ジョーンズ、デビン・ブッカー、ケビン・デュラントと組ませて先発起用。
これが奏功したのか、途中出場からビールは25得点、5アシスト、ヌルキッチが5得点、7リバウンドをあげ、サンズは109-99で勝利して連敗脱出に成功。翌7日のシャーロット・ホーネッツ戦は落としたものの、9日のアトランタ・ホークス戦は123-115で勝ち切り、ウエスタン・カンファレンス12位の17勝19敗(勝率47.2%)とした。
トレード期限が2月6日に迫るなか、サンズは先日マイアミ・ヒートから出場停止処分を科されたジミー・バトラーの移籍先候補に挙がっており、その交換要員にビールとヌルキッチの名前が出ている。
トレード拒否権を有するビールはシクサーズ戦後、「もしそうなら、カードを持っているのは僕なんだから、話をする必要がある。(フロントの)誰かが違うことを言うまで自分はサンズの一員だ」と、チームからトレードに関する話は受けていないと話していた。
また、ビールの代理人を務めるマーク・バーテルスタインも8日、『ESPN』に「サンズや他のチームとのトレードに関する話し合いはまったくない。ブラッドリーがフォーカスしているのはサンズが好転するのを助けることにある」と、トレード話に進展がないと語っていた。
サンズは昨夏に司令塔のジョーンズとモンテ・モリスを加え、今季のチーム総年俸額は約2億2624万ドル(約357億4592万円)でリーグ最多。そのうちデュラント、ビール、ブッカーのビッグ3だけで1億5000万ドル(約237億円)を超えている。
サンズは控えに降格したビールが先発級のプレータイムを記録しているが、ヌルキッチは9日のホークス戦でローテーション外に。来季まで契約が残る30歳のビッグマンは、地元メディア『Arizona Republic』にこう漏らしていた。
「僕らは(首脳陣)とコミュニケーションをとってきた。彼らが僕らのことを売り出そうとはしていないことは明白だった。でも同時に、自分たちは子どもじゃない。これも仕事の一部だとわかっている。少なくともこの状況では自分にできることなんてない」
現在、サンズはプレーイン・トーナメント最終枠にいるウエスト10位のサンアントニオ・スパーズ(18勝19敗/勝率48.6%)と0.5ゲーム差で、プレーオフ最終枠の6位にいるロサンゼルス・レイカーズ(20勝16敗/勝率55.6%)とは3.0ゲーム離れている。
今季も熾烈な順位争いが繰り広げられているウエストで、チームが掲げるゴールはプレーオフ進出ではなくチャンピオンシップ獲得だけに、“選手起用の変化”だけでなく、デッドラインまでにロスターにメスを入れる可能性も十分ありそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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