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NBA

「みんな私服か治療中。笑うしかないよ」“野戦病院”のマブズにキッドHCが嘆き。自虐的ジョークも<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.03.10

故障者続出のチーム状況に、キッドHCも嘆くしかなかった。(C)Getty Images

故障者続出のチーム状況に、キッドHCも嘆くしかなかった。(C)Getty Images

 まさに“野戦病院”だ。

 現地時間3月9日(日本時間10日、日付は以下同)、ダラス・マーベリックスは本拠地アメリカンエアラインズ・センターでフェニックス・サンズと対戦。116-125で敗れ、今季成績をウエスタン・カンファレンス10位の32勝33敗(勝率49.2%)とした。

 この敗戦によりチームは約4か月ぶりに借金生活に突入したわけだが、それ以上に痛い出来事が試合中に起きた。第3クォーター、ドワイト・パウエルとケスラー・エドワーズが頭をぶつけ縫合のために交代、ブランドン・ウィリアムズも左ハムストリングを痛め負傷退場。エドワーズはコートに戻ってきたものの、第4クォーターは7人での戦いを余儀なくされた。

 現在、マブズには故障者が続出している。この試合では左ヒザ前十字靭帯断裂でシーズンエンドとなったカイリー・アービングを筆頭に、アンソニー・デイビス、デレック・ライブリー二世、PJ・ワシントン、ダニエル・ギャフォード、ジェイデン・ハーディー、カイ・ジョーンズ、オリビエ・マクセンス・プロスパーと8人がケガにより欠場。その上ゲーム中に2人も負傷してしまっては、ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)も試合後にこう嘆くしかなかった。
 
「こんなことは初めてだよ。交代要員がいないために、選手を休ませることができなかったなんてね。みんな私服を着ているか、裏で(傷を)縫われている。それが現実だ。それでも我々は前に進まなくてはならない」

 ケガ人が相次ぐマブズだが、チームは財政的な理由から新たな選手と契約することもできない。この苦しい台所について、キッドHCはジョークを飛ばしつつ自虐的に笑った。

「状況に応じて考えていくつもりだ。我々は誰とも契約できないし、ダッズ(アシスタントコーチのジャレッド・ダドリー)はコストがかかりすぎる。笑わないとやってられないし、気が狂いそうになるよ」

 思えば2月2日、絶対的エースのルカ・ドンチッチをロサンゼルス・レイカーズに放出するまさかのトレードを断行してから、すべての歯車が狂い始めたように思えるマブズ。災難続き彼らはこの苦境を乗り越えることができるのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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