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NBA

【NBAファイナル】ペイサーズの名将が信頼を置く“2人の異質なPG”。2011年マブズの再現なるか<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.06.14

2011年のマブズはベテランのキッド(右上)と若手のバレア(右下)、今年のペイサーズは若手のハリバートン(左上)とベテランのマッコネル(左下)と2人のPGがチームを束ねる。(C)Getty Images

2011年のマブズはベテランのキッド(右上)と若手のバレア(右下)、今年のペイサーズは若手のハリバートン(左上)とベテランのマッコネル(左下)と2人のPGがチームを束ねる。(C)Getty Images

 フランチャイズ史上初のNBA制覇を目指し、オクラホマシティ・サンダーとのファイナルで2勝1敗とリードしているインディアナ・ペイサーズ。チームを指揮するリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)は、ダラス・マーベリックスを初優勝に導いた2011年の再現を狙っている。

 現在65歳のカーライルHCは、1989年から2000年にかけてニュージャージー・ネッツやペイサーズなど3球団でアシスタントコーチを歴任し、01年にデトロイト・ピストンズのHCに就任。03~07年にペイサーズを率い、08年からマブズで13シーズン指揮を執ったのち、21年からペイサーズ第2次政権を築いている。

 HCキャリア23年間で唯一頂点に立ったのが、マブズ就任3年目の2010-11シーズンだ。当時のマブズはダーク・ノビツキーを中心としたベテランチームで、20代の選手が大半でトランジションを売りとする現在のチームとはスタイルが異なるが、共通点もある。

 それは、指揮官から信頼された“タイプの異なる2人のポイントガード(PG)”がいるということだ。

 2011年のマブズの先発PGは、稀代の名司令塔ジェイソン・キッド。当時38歳とすでにピークは過ぎていたが、経験とセンスにもとづいたプレーメークは健在で、堅実な守備と合わせてチームの屋台骨となっていた。
 
 カーライルHCはもともとコートサイドからオフェンスを厳格に指示するタイプの指揮官だったが、マブズで将来の殿堂入りPGと出会うと、「私が学んだのは、キッドにボールを託して、邪魔をしないことだった」とインタビューで語っている。

 その教えは14年後の現在にも生かされ、勝利という形で結実した。

 ファイナル第1戦。最大15点ビハインドからの猛反撃で1点差に迫ったラスト6秒、ペイサーズは相手の攻撃を凌いでボールを確保。この時点でカーライルHCはタイムアウトを取ることもできたが、若き司令塔タイリース・ハリバートンに最後の攻撃を託し、その結果、残り0.3秒の劇的決勝弾につながった。

 ハリバートンもキッド同様、指揮官の全幅の信頼を受け、昨季はアシスト王を獲得。今プレーオフでは試合終盤で驚異の勝負強さを発揮し、何度も劇的な逆転勝利を演出している。
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