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NBA

ドラフト外からNBA定着へ――苦労人オニールがその道程を語る「自分はNBA選手なんだといつも信じていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.11.01

 番組内で、オニールはNBA入りまでの経験をこう振り返っていた。

「僕には適切な機会、正しいチャンスが必要だったということ。タイミングが良かったんだ。ドラフトされなかったらトレーニングキャンプに参加したりして、居場所を確保しようとしていた。だけど、ドラフト外の選手たちばかりでね。そこで海外でプレーして戻ってからは、たくさんのキャンプに参加して、サマーリーグに出場したけど、それでもチャンスは掴めなかった。

 そしてまた海外でプレーしてから戻って、チャンスをモノにしてサマーリーグへ出場し、いい成績を残したことでユタと契約できた。多くの選手がマクドナルド・オールアメリカン(高校オールスター)に選ばれたり、得点王になったりすることを夢見るものだけど、実際は人それぞれで進む道は違うんだ」

 ジャズで5シーズンをプレーしたオニールは、2022年夏のトレードでブルックリン・ネッツへ、24年2月には3チーム間トレードでサンズへ移籍し、サンズとは昨夏に再契約を締結した。

 NBAキャリア9年目の今季も、オニールはサンズでローテーション入りしている。チームは開幕からジェイレン・グリーン(ハムストリング)を欠き、ディロン・ブルックス(鼠径部)も4戦目から欠場と主力2人を欠くなか、31日のジャズ戦を118-96で制して連敗を4で止めた。
 
 オニールは開幕4戦目からブルックスに代わって先発入り。古巣ジャズ戦では33分17秒プレーして3本の3ポイント成功を含む13得点に5リバウンド、2アシスト、2スティールをマークして勝利に貢献した。

 キャリア2年目以降、毎シーズンで3ポイント成功率36.0%以上を残すオニールは、今季6試合、平均33.3分の出場で13.0点、5.7リバウンド、3.2アシスト、1.67スティールを記録。3ポイントは成功率40.7%と平均成功数3.7本はいずれも自己最高ペースだ。

 看板選手というタイプではないにせよ、198cm・103kgのオニールはスター選手を心地よくプレーさせるためのスペースを提供し、高精度な3ポイントで援護射撃することで貢献。ディフェンスでは複数のポジションをカバーでき、ハッスルプレーでもチームに好影響をもたらすだけに、NBAチームに必須のロールプレーヤーとしての立ち位置を確立したと言っていいはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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