また、リバウンドも前年の平均42.6本(24位)から46.1本の3位へと大幅に増えている。チーム1のリバウンダーで、昨季は故障により17試合の出場にとどまったミッチェル・ロビンソンが、すでに21試合出ていることも理由のひとつだが、彼だけでなくチーム全員で満遍なく本数を稼いでいる。
とはいえ、優勝を目指せるだけの戦力と断言するにはためらいを覚える。そもそも12月26日現在では、ウエスタン・カンファレンスの強豪とほとんど当たっていないのだ。西の上位6強とはウルブズと2度対戦しただけで、結果は1勝1敗(NBAカップ決勝のスパーズ戦を除く)。
しかも前述のようにホームでは圧倒的に強いのに、アウェーでは5勝7敗と負け越している。現在の好成績は、緩めのスケジュールと地の利に助けられている面は否定できない。
こうした状況を考えれば、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のようなスーパースターを獲得し、さらに戦力強化を図るべきだとの意見が出ているのは不思議ではない。
だが、ニックスファンの間ではシーズン途中の大型補強に否定的な声が多い。せっかくいい流れに乗っているのに、今のメンバーを入れ替えてケミストリーを一から作り直すのは、デメリットのほうが大きいのでは? との懸念はもっともだ。それよりも、現状のコアをサポートできる人材を加えるほうが望ましい。
具体的にグレードアップが必要なのは控えポイントガード。現状ではブランソンのバックアップを担当しているのは2年目のタイラー・コーレックで、NBAカップの決勝戦でも活躍を演じたが、まだプレーに波があるのも事実。プレーオフを見据えた上では、経験豊富なベテラン司令塔タイプがいると心強い。
また、ロビンソンの過去の故障歴を考えると、彼以外にもう一人、サイズに恵まれたビッグマンも手に入れられると安心度が高まる。OG・アヌノビーがベンチに下がっている時間帯を任せられるウィングディフェンダーも欲しい。この三つをすべて埋めるのは無理だとしても、少なくともひとつは穴を塞いでおきたい。
「ニックスは間違いなくファイナルフォー(カンファレンス決勝)には進めるだろう。そして最後の4チームのひとつに入れば、どこにも優勝のチャンスはある」。
ある球団のコーチがこう述べているように、ニックスの強さは皆が認めている。ただし、不吉な前例もある。
過去2回のNBAカップ覇者(第1回/レイカーズ、第2回/バックス)は、いずれも本番のプレーオフでは1回戦で姿を消しているのだ。カップ王者としての勢いと、成長した攻撃力を武器に、ニックスはそのジンクスを打破できるか。
文●出野哲也
NBAカップ優勝バナーを本拠地MSGに掲げない決断を下したニックス。OBのマーブリーは支持「気を散らせる」<DUNKSHOOT>
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しかも前述のようにホームでは圧倒的に強いのに、アウェーでは5勝7敗と負け越している。現在の好成績は、緩めのスケジュールと地の利に助けられている面は否定できない。
こうした状況を考えれば、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のようなスーパースターを獲得し、さらに戦力強化を図るべきだとの意見が出ているのは不思議ではない。
だが、ニックスファンの間ではシーズン途中の大型補強に否定的な声が多い。せっかくいい流れに乗っているのに、今のメンバーを入れ替えてケミストリーを一から作り直すのは、デメリットのほうが大きいのでは? との懸念はもっともだ。それよりも、現状のコアをサポートできる人材を加えるほうが望ましい。
具体的にグレードアップが必要なのは控えポイントガード。現状ではブランソンのバックアップを担当しているのは2年目のタイラー・コーレックで、NBAカップの決勝戦でも活躍を演じたが、まだプレーに波があるのも事実。プレーオフを見据えた上では、経験豊富なベテラン司令塔タイプがいると心強い。
また、ロビンソンの過去の故障歴を考えると、彼以外にもう一人、サイズに恵まれたビッグマンも手に入れられると安心度が高まる。OG・アヌノビーがベンチに下がっている時間帯を任せられるウィングディフェンダーも欲しい。この三つをすべて埋めるのは無理だとしても、少なくともひとつは穴を塞いでおきたい。
「ニックスは間違いなくファイナルフォー(カンファレンス決勝)には進めるだろう。そして最後の4チームのひとつに入れば、どこにも優勝のチャンスはある」。
ある球団のコーチがこう述べているように、ニックスの強さは皆が認めている。ただし、不吉な前例もある。
過去2回のNBAカップ覇者(第1回/レイカーズ、第2回/バックス)は、いずれも本番のプレーオフでは1回戦で姿を消しているのだ。カップ王者としての勢いと、成長した攻撃力を武器に、ニックスはそのジンクスを打破できるか。
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