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NBA

八村塁に立ちはだかる“後半戦”と“アウェー”の壁。次戦はMVPアデトクンボ擁するバックスと激突

秋山裕之

2020.02.24

エースのビールはキャリアハイの53得点。通算得点でも球団歴代2位に浮上した一戦を勝利で飾れず。(C)Getty Images

エースのビールはキャリアハイの53得点。通算得点でも球団歴代2位に浮上した一戦を勝利で飾れず。(C)Getty Images

 勝利したブルズはホワイトがキャリアハイに並ぶ33得点に6リバウンド、2スティール。ラビーンが32得点、ヤングが23得点、6リバウンド、3スティール。サトランスキーが15得点、13アシスト、4スティールをマーク。両チーム合わせて50本のターンオーバー、55回のファウルで計64本のフリースローが飛び交うなか、ブルズはフィールドゴール55.6%(45/81)、3ポイント48.6%(18/37)と高確率にショットを成功させ、1月27日以来約1か月ぶりの勝利をあげた。

 ウィザーズはキャリアハイの53得点を叩き出したビールがジェフ・マローンの記録を抜き、通算得点でフランチャイズ史上2位へと浮上。そのほか、5本の長距離砲を沈めたダービス・ベルターンスが22得点、イシュ・スミスが10得点、5アシストをあげた。八村は28分30秒プレーして10得点(フィールドゴール4/8、3ポイント0/1、フリースロー2/2)、8リバウンド、4アシスト、1スティールをマーク。出場時のチームの得失点差を示す+/-(プラスマイナス)はチームトップの+4を記録したが、第1クォーター以降は存在感が薄く、インパクトを残せなかった。
 
 ウィザーズはすぐさまホームに戻り、翌24日にリーグ首位のミルウォーキー・バックスを迎え撃つ。オールスターブレイク明けにクリーブランド・キャバリアーズ、ブルズと、イースタン・カンファレンスの下位チーム相手に2連敗を喫してしまったことは大きな痛手。明日の試合も、リーグベストの48勝8敗(勝率85.7%)を誇る強豪を相手に苦戦は免れないだろう。

 それでも、若手揃いのウィザーズにとって失うものは何もない。中堅からベテランがロスターの多くを占めるバックスと戦えることは、今後に向けて貴重な経験となるはずだ。

 特に八村にとっては、昨季のシーズンMVPヤニス・アデトクンボとマッチアップできるまたとない機会。そのほかにも、ブルック・ロペスとロビン・ロペスのツインタワー、昨年のワールドカップで苦戦したアーサン・イリャソワ(トルコ代表)といった試合巧者たちと対峙することになり、大きなチャレンジになるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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