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NBA

「ファイナルでマジックとやりたかった」カーメロが優勝へ最も近づいた2009年プレーオフを振り返る

秋山裕之

2020.03.28

レイカーズとのカンファレンス決勝、カーメロは平均27.5点を叩き出したが、チームは2勝4敗で敗れファイナル進出はならず。(C)Getty Images

レイカーズとのカンファレンス決勝、カーメロは平均27.5点を叩き出したが、チームは2勝4敗で敗れファイナル進出はならず。(C)Getty Images

「タラ・レバ」を言っても仕方ないのだが、カーメロ率いるナゲッツにチャンスがなかったわけではない。実際にレイカーズとの第1戦も主導権を握っていたのはナゲッツであり、第4クォーター残り約3分までリードしていた。

 その後フィッシャーの3ポイントで逆転されるも、“ミスター・ビッグショット”の異名を持つビラップスの長距離砲で残り1分38秒、再びリードを手にする。十分に勝機があったゲームだったが、最後はコビーが確実にフリースローを沈めて再逆転。ナゲッツは終盤に伏兵アリーザのスティールによってターンオーバーを犯して惜敗した。
 
 翌第2戦はカーメロがゲームハイの34得点に9リバウンド、ビラップスが27得点をあげてリベンジを果たすも、デンバーでの第3戦をシーソーゲームの末に落としてしまう。第4戦では19点差でレイカーズを下したものの、第5戦から2連敗でシーズンを終えた。

 もしナゲッツがレイカーズを下してファイナルへ進出し、ドワイト・ハワード擁するマジックと激突していたら、カーメロが話したようにスウィープしていたかは微妙。だがレイカーズとシリーズ中盤まで互角に渡り合っていたこと、ロースターのプレーオフ経験の豊富さを加味すれば、ナゲッツが優勝していた可能性は十分あっただろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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