「でも何よりも、彼のバスケットボールへのアプローチは、年齢以上に成熟していた。勝つために何が必要かを理解していた。“学習の鬼”で、偉大なレジェンドたちに質問することを恐れなかった。彼にとっては、その姿勢は（学ぶための）素晴らしいツールだったんだ」

　母方のルーツがイスラエル系であり、イスラエル国籍も取得しているスタッダマイアーは、幼少期をイタリアで過ごした経験がコビーにとって大きなものだったとも語る。
  「コビーは何か国語（英語、イタリア語、スペイン語など）も操る男だった。彼の父親はイタリアでプレーしていたから、彼はそこで多くの文化を学んだ。その文化を（故郷の）フィラデルフィアに持ち帰り、家族とともに自分のパーソナリティのひとつに磨き上げた。そして最終的にＮＢＡドラフトで指名される。彼のベースの一部はイタリアで形成されたと言ってもいいだろうね」

　ポジションも年齢も違えど、同じ高卒出身で何年も直接対決で激しく火花を散らしたスタッダマイアーは、ライバルがプロ入り前に経験した海外文化との触れ合いも、強さの一因になったと感じていたようだ。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】「Mr.レイカーズ」＆「Mr.NBA」史上最高のスーパースター、コビー・ブライアント特集！