イー・ジェンリェン（中国／マーベリックス／2012年）
５分、２得点、２リバウンド、１スティール
　ウィザーズでプレー経験のある八村の“先輩”は、キャリア４年目の11－12シーズン途中に前年王者のマブズと契約。オクラホマシティ・サンダーとのファーストラウンド第３戦で出番を与えられたが、コートに送り出されたのは試合の大勢が決した第４クォーター終盤。２得点、２リバウンドに終わり、出場も１試合にとどまった。213㎝のビッグマンはこのシーズン限りでＮＢＡを去り、母国に戻っている。

ジョウ・チー（中国／ロケッツ／2018年）
３分、２得点、１リバウンド
　中国でブロック王２回、最優秀守備選手賞に１回輝いた実績を引っさげて、17年にヤオが活躍したロケッツに入団。しかしビッグマンとしては線が細く（216㎝・95kg）、シーズン中も目立った成績は残せず。ルーキーイヤーからプレーオフを経験したものの、３分で２得点、１リバウンド止まり。通称“ビッグ・デビル”は翌シーズンの途中でチームから解雇された。
 
　スタッツが示すように、大舞台にチームの主力として出場したのはヤオと八村のみ。代表チームで目覚ましい活躍を見せ、年齢的にもキャリアのピークを迎えていたワンやハッダディがベンチ要員に甘んじたことからも、ＮＢＡがいかにハイレベルな世界かがわかるだろう。

　ちなみにアジア人選手でＮＢＡ優勝を経験しているのはメルク・バテル（中国／2003年／スパーズ）とスン・ユエ（中国／2009年／レイカーズ）の２人がいるが、両者ともプレーオフでの出場機会はなかった。

構成●ダンクシュート編集部

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