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NBA

MVPランキング圏外も、“キング”レブロンは達観「俺の名前が入り始めたら」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.07

「MVP候補に入る時というのは、チームが勝利を収めていて、高いレベルでプレーして勝利を助けているということ。だから俺の名前がMVP談義に入り始めたなら、レイカーズが試合に勝っているということだ。それこそ俺が望んでいることであり、それしか気にかけていない」

 レブロンはこれまで、歴代3位タイとなる4度のシーズンMVPを獲得しているだけでなく、昨季までのキャリア18シーズン全てでMVP票を手にしてきた。もし今季、逆転で受賞を果たした場合には1999年のカール・マローン(ユタ・ジャズ/35歳)を抜いて史上最高齢のMVPとなる。

 通算5度目の受賞となれば、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、ビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス)と並んで歴代2位タイとなるのだが、過去に4度も受賞しているため、レブロンが再びMVPに返り咲くためのハードルは自然と高くなっている。
 
 ただ、NBA界のキングが今もなお、リーグトップの1人であることは間違いない。

「俺は自分がどんなことをゲームへ持ち込めるか、どんなことができるかを分かっている。だが俺は勝利を重ねてきたという結果が欲しい。それがこのリーグでずっとプレーしている俺のマインドセットだ」

 レブロンがこれまで手にしてきたタイトルは枚挙に暇がない。今さらこの男が個人賞のためにプレーすることはないだろう。それでも、黒星先行でチームが苦しむなか、鬼気迫る形相でレイカーズを牽引する姿は、今季のMVP候補の1人と呼ぶにふさわしいのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)
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