もちろん、チームの勝利を最優先にする八村が、セルティックス戦でテイタムとのマッチアップに固執することはないだろう。それでもアタックするチャンスがあればディフェンス陣をこじ開けてリングへと向かうだろうし、隙があれば得意のプルアップジャンパーへと持ち込むはずだ。
  　その一方で、スピードとクイックネスに加えてスキルも兼備するテイタムは、前試合の不振から立ち直り、八村へ「ようこそＮＢＡへ」と言わんばかりにショットの雨を降らせてくる可能性も十分ある。

　ＮＢＡ入りはテイタムが２年早いが、八村とは同い年（誕生日も約１か月違い）で同ポジション、今年６月にはともにジョーダン・ブランドと契約を結ぶなど両者の共通点は少なくない。

　八村は持ち味の機動力とフィジカルを武器にテイタム相手に"リベンジ"を果たせるか、是非とも注目していただきたい。

文●秋山裕之（フリーライター）