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NBA

「最高の時間を過ごせた」。シモンズが古巣シクサーズ時代を懐かしむ「今でもフィリーの一部のような気がしている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.09.22

 シモンズにとってシクサーズで良い思い出があるのは事実で、現時点で唯一プレーしたNBAチームだけに、どこか名残惜しそうにこうも口にしていた。

「僕はまだあそこにアパートを持っているし、今もフィラデルフィアに不動産をいくつか所有している。だから僕は依然としてフィリーの一部のような気がしている」

 とはいえ、契約下にあった昨季は1試合もプレーせず、ケンカ別れのような形でネッツへ移籍したのだから、フロントやコーチ陣、選手たちが表面上は冷静に振る舞っていても、心の奥で怒りの感情がないとは言い切れない。
 
 それはファンも同じで、「裏切られた」「逃げ出した」といったネガティブな思いが今もなお残っているかもしれない。シクサーズとネッツはイースタン・カンファレンスのライバルチームのひとつでもあるため、様々な感情が混ざり合って両チームの試合は白熱するに違いない。

 今季待望の復帰を飾るシモンズは、ネッツの一員として11月22日、来年1月25日、2月11日、シーズン最終戦の4月9日にシクサーズと激突する。特に最初の2戦はアウェーゲームのため、フィラデルフィアのファンはかつての司令塔をブーイングという形で歓迎することだろう。

 そうした状況で、シモンズがケビン・デュラントやカイリー・アービング、パティ・ミルズら新たなチームメイトたちとどんなプレーを見せてくれるか、今から楽しみだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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