専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「引退も考えていた」どん底から復活したバトゥームをクリッパーズやホーネッツ指揮官が称賛「毎年価値のある選手になっている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.24

 バトゥームのホーネッツ時代の前期に指揮を執り、今季から同球団の指揮官へ復帰したスティーブ・クリフォードHC(ヘッドコーチ)は、フランス出身のフォワードを“大好きな選手”の1人として挙げており、その理由をこう話す。

「バスケットボールIQだね。フロアの両エンドにおけるディシジョンメーキング、ボールを掴む前にどこへ行くべきかを熟知している。かつてはそういう選手がたくさんいた。だが今ではほんの少数になっているんだ」

 複数ポジションをガード可能で、ショットを決め切るだけでなくプレーメーキングもこなせるバトゥームは、バスケットボールIQが高く、コート上で今なお貴重な役割をこなす名脇役となっている。そんなベテランをタロン・ルーHCは「彼はここに来てからというもの、毎年価値のある選手になっている」と称えた。
 
 そんなバトゥームは、これまでフランス代表としてオリンピックに3度出場し、昨夏の東京五輪では銀メダルを獲得。大会平均29.8分、7.7点、6.0リバウンド、2.8アシスト、1.2スティール、1.0ブロックと、チームの潤滑油として活躍した。

「シャーロットで経験したことを機に、僕は心に誓ったんだ。特にフランス代表チームで『僕はすべてをやってやる。自分が望むやり方で引退するんだ』とね」

 そう口にしたバトゥームは、2024年のパリ・オリンピック出場も視野に入れているという。

「それが今の僕の気持ちなんだ。これからもプレーを続けていくよ」との意気込みを胸に、クリッパーズでNBA制覇、そしてオリンピックでの金メダル獲得という大きな目標を見据えて戦うベテランが引退する日は、まだまだ先のことになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号