専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

トレード話が浮上中の八村塁が揺れる胸中を告白「僕のゲームを好んでくれるチームにいたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.23

「僕はバスケットボールプレーヤーとしての自分を欲してくれるどこかにいたいだけです。そして僕のゲームを好んでくれるどこかにいたい。……僕のことを信頼し、信じてくれるどこかにいたいです。僕が僕でいられること。それがゴールです」

 トレード報道について、八村は明確に否定をしなかったものの、トレードを要求したと肯定したわけでもないため、その真相は不明。ただ、2月9日のデッドラインまでにトレードされなかったとしても、今夏制限付きFA(フリーエージェント)となるだけに、来季もウィザーズに在籍しているかどうかは微妙なところだ。

 来月8日に25歳の誕生日を迎える八村。その前後にキャリア初のトレードを経験する可能性があるわけだが、NBAにおけるトレードはビジネスの一部であり、キャリアを通して移籍せずにひとつのチームで全うする選手はごくわずかだ。
 
「僕は自分のゲームをしなければいけません。自分にできること、それにここであろうと他のチームであろうと、チームの勝利を助けることができるのはわかっています。……ですので、僕は今この瞬間にフォーカスし続けていかなければいけません。いろんなことが起きているのは知っていますが、僕は試合に出場し続けて、自分自身でいられるようにしなければいけません」

 今季のウィザーズには、平均22.5点のビール、同22.1点のポルジンギス、同21.8点のクーズマという、平均20.0点超えのスコアラーが3人も在籍。八村も全試合でベンチ出場ながら、彼らに続く平均13.0点をマークしている。

 ただ、平均24.3分のプレータイムはチーム7位で、先発陣が欠場した試合ではデニ・アブディヤ、コーリー・キスパート、ダニエル・ギャフォードといった選手たちがスターターとして出場。ティップオフと同時にコートに立つことができず、また出場時間も伸びない今の状況は、本人にとって望んでいないものなのかもしれない。

 はたして、日本が誇るスコアラーは25歳を迎える前後にトレード移籍するのか。デッドラインが控えるなかで、戦力増強を見据えるウィザーズの動きに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!NBA1年目から存在感を放った八村塁の厳選ショット!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号