現在のシクサーズはエンビードが中心で、ハーデンはヒューストン・ロケッツ時代と比較するとプレーメーカー色が強くなっているが、ナゲッツ指揮官からすると今でも厄介な選手のようだ。「ジョエルをガードするのはチャレンジ。１対１で彼を守れる選手はいない。それはもう、チーム全体でやっていくことなんだ」とエンビードを称えるとともに「ジェームズにも同じことが言える」と話したことからもそれが窺える。
  　シクサーズはエンビードとハーデンが単独で得点を量産できるほか、彼らによる２メンゲームでチームメイトを巻き込み、ディフェンス陣を荒らすことも可能なだけに、相手からすれば対処が難しい。

　マローンHCが称賛したエンビード＆ハーデンは、球団40年ぶり、そしてともに自身初のリーグ制覇を成し遂げることができるのか。上り調子のシクサーズに要注目だ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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