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NBA

「彼はヴィクターより優れていると思う」名手ハーダウェイが元同僚の息子ボルを高評価。一方のウェンバンヤマは新技習得に意欲<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.21

 現状、キャリア4年目を終えたボルと、ルーキーのウェンバンヤマを比較するのはフェアではない。

 ラスベガスで開催されたサマーリーグでコートに立ったウェンバンヤマは、初戦のシャーロット・ホーネッツ戦で9得点、8リバウンド、3アシスト、5ブロックをマークするも、フィールドゴール成功率15.4%(2/13)と乱調。しかし続くポートランド・トレイルブレイザーズ戦では27得点、12リバウンド、3ブロック、同成功率64.3%(9/14)に加え3ポイントも2本決めるなど、実力の片鱗を見せつけた。

 今夏のワールドカップへの出場を辞退し、スパーズで迎えるルーキーシーズンに集中することを表明した19歳は、先日こんな言葉を発していた。
 
「ちょっとスカイフックに取り組んでいるんだ。あのカリームのスカイフックさ。いつか自分の武器のひとつとして加えることができるといいね」

 ウェンバンヤマが名前を出したのは、218cmの長身センターとしてNBAで20シーズンにわたって活躍したカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)。長い腕から繰り出すジャバーのフックショットは、事実上ブロックが不可能で、この必殺技を武器に歴代2位の通算3万8387得点を積み重ねた。

 ウェンバンヤマは身長224cmを誇るうえ、ボールハンドリングも巧みにこなすことから“現代版のジャバー”とも評される。約244cmのウイングスパンの持ち主が、伝家の宝刀スカイフックを身につければ、相手チームにとって大きな脅威となるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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