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バックスのリラードがNBA初のカップ戦への想いを語る「賞金が彼らの家族の生活を変えるかもしれない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.11.17

 インシーズン・トーナメントは、東西のカンファレンスに3つずつある各グループの首位と、3グループの2位の中で成績が良かった2チームが決勝トーナメントへ進出。準々決勝は12月4日と5日に行なわれる。

 7日の準決勝、9日の決勝はいずれもラスベガスで開催されるのだが、準々決勝からは一発勝負のノックアウトトーナメントで、4戦先勝のプレーオフとは異なるフォーマットという点も注目されている。

 優勝したチームには、記念のトロフィー「NBAカップ」が贈呈されるだけでなく、1人あたり50万ドル(約7500万円)が授与される。

『Basketball-Reference.com』によると、NBA選手の今季の平均年俸は1005万8894ドル(約15億883万円)と高額だ。スーパースターたちからすれば、50万ドルは決して大金ではないかもしれないが、ミニマム契約を結ぶ若手やベテラン、さらにはNBAとGリーグを行き来する2WAY契約の選手たちは低年俸のため、インシーズン・トーナメントで優勝すれば、臨時収入として十分な金額を手にすることになる。
 
 その点について、リラードは次のように語っていた。

「2WAY契約の選手たちはこのリーグにとどまろうと奮闘している。(インシーズン・トーナメントの)最後に受け取る賞金が、彼らの家族の生活を変えるかもしれない。お金がすべてではないけど、(彼らのために)自分たちにもできることはある」

 2WAY契約の年俸は概ね55万9782ドル(約8396万円)のため、インシーズン・トーナメントで優勝すれば、年俸が約2倍に跳ね上がる。リラードの言う通り、彼らにとっては大きな意味を持つに違いない。

 なお、インシーズン・トーナメントの賞金は優勝チームだけではない。準優勝チームには1人あたり20万ドル(約3000万円)、準決勝で敗退したチームには同10万ドル(約1500万円)、準々決勝で敗退したチームにも同5万ドル(約750万円)が授与される。

 初代「NBAカップ」の行方とともに、準々決勝に駒を進めるチームがどこになるのかも注目していきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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