――今季NBAの優勝候補はどのチームだと思いますか。

原：東カンファレンスの場合はケガなどのアクシデントがなければセルティックスが勝ち上がると思います。西カンファレンスは、ナゲッツと言いたいところですが、昨シーズン優勝しましたし、ファン目線でいったら違うチームを見てみたい気持ちもありますが、やっぱりナゲッツではないでしょうか。

――NBAの選手でマッチアップしてみたい選手はいますか。

原：レブロン・ジェームズ（レイカーズ）とやってみたいです。抑えられるイメージは全くないですけど、特に全盛期の身体のレブロン・ジェームズとのマッチアップを経験してみたいです。どれだけ大きくて、どれだけ速くて、どれだけ強いのか、単純ですけどバスケに限らずアスリートとして最高峰なのでそれを体感してみたいです。

――NBAで活躍する渡邊雄太選手、八村塁選手をどのようにご覧になられていますか。

原：渡邊選手に関しては、この夏に一緒にワールドカップで戦いましたけど、NBAファン目線として見ていると1、2年目の頃はどちらかと言うと、ディフェンスに重きを置いてプレーをしていました。ドリブルで組み立てる印象がありますが、昨シーズンはケビン・デュラントと一緒にプレーをするのを見ていて、無駄にボールを持ち過ぎないようになりました。

　もちろんデュラントがチームメイトであれば、彼にボールが集まるのは当たり前なのですが、日本代表として一緒にプレーをした時にも、他のプレーヤーにボールを預けて自分がスペースを生み出してアタックすることで代表でも好成績を残していたので、デュラントとプレーすることで、そういった部分を伸ばしたのではないかなと感じています。ボールタッチが少ない中でも結果を残しているので素晴らしいと思っています。
  　八村選手に関しては、どうしてもっと試合に出られないのかなというのが正直な印象です。直前の試合でも20点得点以上取っていますし、得点率も良いのでもっとたくさん試合に出られれば、結果を残せるものと思っています。

――今夏のワールドカップを経て、バスケットボール熱が上がってきたと感じるような事があれば教えてください。

原：普段バスケを見ていなかったような人から「試合見たよ」って言ってくれるのはすごく嬉しいです。あとは（自分だけに限らず）選手のSNSアカウントのフォロワー数がすごく伸びました。なので、新しく興味をもってもらった方々にも楽しんでいただけるように、我々Bリーガーも頑張っていかなくてはいけないなと思うようになりました。