トンプソンの前の10位で指名され、直後の3チーム間トレードでキングスに入団したのはジマー・フレデッテ。ドラフト当時はシュート力のある大学界屈指のガードとして注目されていたものの、NBAキャリア6年で平均6.0点に終わっている。
勝負の世界に“What if…”(もしあの時〇〇だったら…)という“たられば”の話は付き物だが、ウォリアーズがもしかするとトンプソンを指名できていなかったというのは興味深い。この男が入団していなければ、リーグを震撼させたカリーとの“スプラッシュ・ブラザーズ”はもちろん誕生していなかったことになる。
また、グリーンもミシガン州大の4年間でオールラウンダーとして台頭していたものの、NBAのフロントコートでプレーするには198cmのサイズ面がネックとなり、どっちつかずの評価だった。
2012年のドラフト当日をマイヤーズはこう振り返る。
「ドレイモンドについては、30位で我々が指名する時にはどこかのチームが指名していると思っていた。ただ、私たちはフェスタス・エジーリのポジションを必要としていた。当時の我々はドレイモンドよりも前にフェスタスを選んだんだ。彼(エジーリ)と一緒にやってみて、私は彼のことが大好きになったよ」
ところが、2巡目がスタートしてもグリーンは指名されず。結局ウォリアーズは全体35位の指名権で将来のコアメンバーの獲得に成功した。
「ドレイモンドが指名されずにいるとわかった時、私たちは部屋の中で喜んでいたよ。『なんてことだ。我々がドレイモンド・グリーンを獲得できるのか?』とね。我々はラッキーだった。もしどこかのチームが指名していれば、絶対に起こることじゃなかったのだから」
こうしてウォリアーズは、カリーとともに“不動のビッグ3”となる2選手を迎え入れた。トンプソンはルーキーシーズン途中、グリーンはカーHC就任後から先発に定着し、オールスター選手へと成長していった。
その過程で、ジャクソン前HCは早いうちからカリーとトンプソンを “リーグ史上最高のシューティングバックコート”と絶賛し、グリーンについてもルーキーシーズンからローテーション入りさせるなど、その能力を買っていたことも見逃せない。
カリーは14日に36歳を迎え、トンプソンとグリーンもそれぞれ34歳のベテランとなったが、現在もウォリアーズの主力として活躍を続けていることは、NBAにおける最高級のサクセスストーリーと言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
「10年も経ったのはクレイジーだ」。ウォリアーズのカーHCが通算500勝達成に喜び「この組織をコーチングできて、どれほどラッキーだったか」<DUNKSHOOT>
【NBA JAPAN GAMES PHOTO1】八村塁とステフィン・カリーがさいたまスーパーアリーナで夢の共演!!
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「ドレイモンドについては、30位で我々が指名する時にはどこかのチームが指名していると思っていた。ただ、私たちはフェスタス・エジーリのポジションを必要としていた。当時の我々はドレイモンドよりも前にフェスタスを選んだんだ。彼(エジーリ)と一緒にやってみて、私は彼のことが大好きになったよ」
ところが、2巡目がスタートしてもグリーンは指名されず。結局ウォリアーズは全体35位の指名権で将来のコアメンバーの獲得に成功した。
「ドレイモンドが指名されずにいるとわかった時、私たちは部屋の中で喜んでいたよ。『なんてことだ。我々がドレイモンド・グリーンを獲得できるのか?』とね。我々はラッキーだった。もしどこかのチームが指名していれば、絶対に起こることじゃなかったのだから」
こうしてウォリアーズは、カリーとともに“不動のビッグ3”となる2選手を迎え入れた。トンプソンはルーキーシーズン途中、グリーンはカーHC就任後から先発に定着し、オールスター選手へと成長していった。
その過程で、ジャクソン前HCは早いうちからカリーとトンプソンを “リーグ史上最高のシューティングバックコート”と絶賛し、グリーンについてもルーキーシーズンからローテーション入りさせるなど、その能力を買っていたことも見逃せない。
カリーは14日に36歳を迎え、トンプソンとグリーンもそれぞれ34歳のベテランとなったが、現在もウォリアーズの主力として活躍を続けていることは、NBAにおける最高級のサクセスストーリーと言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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