ナゲッツは2017、18年に2年続けて1勝差でプレーオフ進出を逃す屈辱を味わうも、ヨキッチの入団と時を同じくして指揮官に就任したマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)の下、翌19年からプレーオフ常連チームに。大黒柱の周囲にジャマール・マレー、マイケル・ポーターJr.、アーロン・ゴードン、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープら実力を据えてチーム力を強化し、昨季フランチャイズ史上初のリーグ制覇を成し遂げた。
「当時は、ジョーカーではなくヌルキッチをキープすべきという声もあったが…。あの出来事がフランチャイズ全体を劇的に変え、チームの歴史をも覆した。素晴らしいことだ」とバークレー。
レギュラーシーズン通算得点で、ノビツキーは外国籍選手として歴代最多の3万1560得点でNBA全体でも歴代6位にランク。2011年にはマブズが初優勝する立役者となり、ファイナルMVPにも選ばれている。
一方、29歳のヨキッチはすでにシーズンMVPに2度選ばれているほか、オールスターに6度、オールNBAチームにも5度選ばれ、昨季は文句なしでファイナルMVPに輝いた。8日に発表予定の今季MVPでも最終候補に入っていて、もし選ばれればギリシャ出身のアデトクンボ、カナダ出身のスティーブ・ナッシュ(元サンズほか)を抜き、外国籍選手では歴代単独トップの3度目のMVPとなる。
今季を含めて今後のキャリアでヨキッチが2度目の優勝とファイナルMVP、さらには3度目のシーズンMVPを獲得することになれば、いずれも外国籍選手では史上初の快挙となる。それだけに、本人の思いがどうであれ、セルビア出身のビッグマンが“外国籍選手のGOAT”と認知される可能性は十分あるだろう。
ちなみに、ナイジェリア出身で1994、95年にヒューストン・ロケッツを2連覇へ導き、2度のファイナルMVPに輝いたアキーム・オラジュワンは、ヒューストン大で3年間プレーしアメリカ代表経験もあるため、バークレーは元同僚のことを今回の対象としては見ていなかった。
なお、昨季王者ナゲッツは現在ミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス・セミファイナルを戦っており、第1戦をホームで落として黒星スタート。だがヨキッチは32得点、8リバウンド、9アシストとトリプルダブル級のスタッツを残していることから、第2戦以降も猛威を振るうことになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
「当時は、ジョーカーではなくヌルキッチをキープすべきという声もあったが…。あの出来事がフランチャイズ全体を劇的に変え、チームの歴史をも覆した。素晴らしいことだ」とバークレー。
レギュラーシーズン通算得点で、ノビツキーは外国籍選手として歴代最多の3万1560得点でNBA全体でも歴代6位にランク。2011年にはマブズが初優勝する立役者となり、ファイナルMVPにも選ばれている。
一方、29歳のヨキッチはすでにシーズンMVPに2度選ばれているほか、オールスターに6度、オールNBAチームにも5度選ばれ、昨季は文句なしでファイナルMVPに輝いた。8日に発表予定の今季MVPでも最終候補に入っていて、もし選ばれればギリシャ出身のアデトクンボ、カナダ出身のスティーブ・ナッシュ(元サンズほか)を抜き、外国籍選手では歴代単独トップの3度目のMVPとなる。
今季を含めて今後のキャリアでヨキッチが2度目の優勝とファイナルMVP、さらには3度目のシーズンMVPを獲得することになれば、いずれも外国籍選手では史上初の快挙となる。それだけに、本人の思いがどうであれ、セルビア出身のビッグマンが“外国籍選手のGOAT”と認知される可能性は十分あるだろう。
ちなみに、ナイジェリア出身で1994、95年にヒューストン・ロケッツを2連覇へ導き、2度のファイナルMVPに輝いたアキーム・オラジュワンは、ヒューストン大で3年間プレーしアメリカ代表経験もあるため、バークレーは元同僚のことを今回の対象としては見ていなかった。
なお、昨季王者ナゲッツは現在ミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス・セミファイナルを戦っており、第1戦をホームで落として黒星スタート。だがヨキッチは32得点、8リバウンド、9アシストとトリプルダブル級のスタッツを残していることから、第2戦以降も猛威を振るうことになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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