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NBA

「彼はものすごくユニークなタレント」。NBA屈指の業師がウェンバンヤマとのワークアウトを語る「あの男は想像を膨らませてくれる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.21

「ラップアラウンドムーブ(身体の内側にドリブルしている腕を巻き込んでいくプレー)を見せたんだ。背の高いガードで、腕の長い選手たちがやるんだけど、彼はそれを次のレベルへ引き上げてくれると思ったね。面白かったのは、彼に僕のスキルを披露したら、コートにいたルーキー、2年目の選手たち全員から視線を浴びて、彼らがシューティングを止めてしまったんだ」

 NBAという世界最高のプロバスケットボールリーグでも、持ち前の自在なボールハンドリングスキルを駆使してディフェンダーを惑わしてきたクロフォードは、歴代有数のハンドラーの1人と言っていい。そんな選手が稀代の大型新人に直接レクチャーしたのだから、注目を集めないわけがない。
 
 今季、スパーズのポイントガードは主にトレ・ジョーンズが務めていたが、クロフォードはオフにベテランの司令塔を加える案に賛成していた。

「それは絶対いいことだ。彼(ウェンバンヤマ)はものすごくユニークなタレントで、コートのあらゆるところで起用できる。ボール運び、ミッドポスト、ポストアップでもね。トランジションからスリーも打てるし、もうなんでもこなせるんだ。あの男は想像を膨らませてくれるのさ」

 現在は自国開催のパリオリンピックに向けて、ワークアウトを続けているウェンバンヤマ。つい先日も自身のソーシャルメディアにクロフォードとのワークアウトに励む写真を投稿していたことから、五輪、あるいは来季のNBAで、新たなスキルを披露してくれるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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