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パリ五輪

現アメリカ代表は“元祖ドリームチーム”を倒すことができる?両時代を知るヒルが言及「エキサイティングなゲームになるだろうね。でも…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.14

 1992年のバルセロナ五輪で、アメリカ代表はマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、マジック・ジョンソン(元レイカーズ)、ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)、チャールズ・バークレー(元サンズほか)、パトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)など錚々たるメンバーを送り込み、平均43.8点もの大差をつけて完勝した。

 その“元祖ドリームチーム”にも匹敵すると評判なのが今大会のメンバーだ。レブロン、デュラント、カリーは将来の殿堂入りが確実なスーパースターで、その周囲にもジェイソン・テイタムとドリュー・ホリデー(セルティックス)、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、デビン・ブッカー(サンズ)、タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)とオールスターが並び、インサイド陣も前述の通り豪華な顔ぶれ。

 では、今年のロスターは“初代ドリームチーム”を倒すことができるのか。もちろん両チームの比較はあくまで空想になるが、ヒルは次のように話していた。
 
「異なる時代のチームを比較するのはいつだって難しい。エキサイティングなゲームになるだろうね。でもその質問には答えないよ。自ら自分に罪を負わせるようなことはしない。僕らはスクリメージ(練習試合)で彼ら(ドリームチーム)を倒した。けどあれは本当の試合じゃなかった。だから難しいね。今の時点ではわからない。オリンピックが終わったら聞いてくれよ」

 レナードに代わってホワイトがロスター入りしたことで、チーム全員がオールスター経験者ではなくなったものの、ホワイトは2019年のW杯に出場しているほか、セルティックスでテイタム、ホリデーとプレーして昨季の優勝に貢献するなど、スター選手と戦うことに慣れているため、チーム力はアップするかもしれない。

 1992年とは違い、国際大会で簡単に勝つことができなくなっているなか、アメリカ代表は五輪5連覇を飾ることができるのか。約2週間後に開幕する夏の祭典は必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

「最初のスクリメージで彼らを倒したんだ」。ヒルが30年前の“ドリームチーム撃破”を回想「あれが彼らを目覚めさせた」<DUNKSHOOT>

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