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NBA

「プレーオフでガス欠に…」。KCPが連覇を逃したナゲッツの敗因を分析「第1シードを手にするために、エナジーを消費してしまった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.25

「躍起になってプレーしていた。そしてプレーオフに入ったらガス欠になっていた。レイカーズが僕らに勝っていれば良かったと思えるくらいにね。毎試合、彼らに10点差、あるいは20点くらいリードされていたから、そこでエナジーをたくさん使ってしまったんだ」

 レイカーズとナゲッツによるシリーズは、ジャマール・マレーが第2戦でブザービーター、第5戦でもシリーズに決着をつけるフローターを決め、5戦で幕を下ろした。だがナゲッツ(543得点)とレイカーズ(532得点)のシリーズ総得点差はわずか11。KCPの言うように、終盤の攻防次第では結末が変わっていた可能性もあった。
 
「シーズン開幕の時点では(エナジーが)みなぎっていた。(プレーオフでも)残っていれば良かったんだけどね…」

 KCPはそう語り、昨シーズンを回想。ナゲッツは優勝直後の昨夏にシックスマンのブルース・ブラウン(現トロント・ラプターズ)とベテランのジェフ・グリーン(現ヒューストン・ロケッツ)が移籍。今夏もKCPに加えてレジー・ジャクソン(フィラデルフィア・76ers入りの予定)も退団して戦力ダウンに陥っている。

 NBAで頂点に立つためには、約6か月間のレギュラーシーズン82試合を戦い抜き、そこからプレーオフで4つのシリーズを制さなければならない。ナゲッツとコールドウェル・ポープは、昨季を通してその難しさを痛感したことだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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