今夏にクリッパーズはポール・ジョージがシクサーズ、ラッセル・ウエストブルックがデンバー・ナゲッツへ移籍したものの、オールスターの常連であるカワイ・レナードとジェームズ・ハーデンは健在だ。
2人の周囲にはビッグマンのイビツァ・ズバッツとモー・バンバ、バックコートとウイングにはテレンス・マンやノーマン・パウエル、アミール・コフィーがおり、さらに今夏のFA(フリーエージェント)戦線ではニコラ・バトゥームを呼び戻し、新たにデリック・ジョーンズJr.やクリス・ダン、ケビン・ポーターJr.を獲得。
今季のタッカーの立ち位置はパワーフォワードの4番手あるいはセンターの3番手で、同ポジションにケガ人が出ない限り、ローテーション入りは微妙だ。
今後クリッパーズがタッカーを放出するかは不透明ながら、彼が今でもチームの勝利を助けることができるのは事実。
2006年のドラフト2巡目全体35位で指名されたトロント・ラプターズで1年目をプレー後、イスラエルやウクライナなどで経験を積み、NBA復帰後に有能なロールプレーヤーの地位を確立したタッカー。39歳の大ベテランは、引退までにもう一花咲かせてほしい限りだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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