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NBA

3度目のMVP受賞なら「涙するかもしれない」個人として充実のヤニスが胸中を語る「クレイジーなことだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.09

 ギリシャ出身の“規格外のフォワード”は、2018-19、19-20シーズンに2年連続でMVPを受賞。2019-20シーズンには最優秀守備選手賞にも選ばれたが、その2シーズンはチームがリーグトップの戦績を残していたことが大きい。

「キャリアもここまで来ると、兄弟たちと話すんだ。僕にはクレイジーなことだってね。僕はもうMVPを勝ち獲ることはきっとないんだろうなと思えてしまう。(MVPを)手にした時よりもいいシーズンを送っているのにね。けど、それはリーグ全体が良くなっているからなんだ。すごくいいプレーをしている選手が何人もいる」
 
 アデトクンボが現状をそう分析したとおり、本人はここ3シーズン連続で平均30.0点の大台を突破。3ポイント成功率はいずれも3割未満、フリースロー成功率も7割未満ながら、今季はミッドレンジで成功率52.9%(18/34)、ロングレンジでも同45.5%(30/66)と効果的に加点している。

 個人としての成績は、文句なしでMVP級だ。しかしながら、実際に戴冠するとなれば、やはりチームがリーグ上位の成績を残す必要があるだろう。

 レギュラーシーズンはあと60試合近くある。バックスをひとつでも上の順位に導き、3度目の栄誉に浴することができるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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