ラッセルは今回のトレードでモントバルデ・アカデミー高校時代のチームメイト、ベン・シモンズと再会。久々に同じチームで共演したシモンズは、「彼はゲームを異なった方法で見ている。得点力があり、ゲームに対する優れた感覚の持ち主で、良きリーダーだ。このチームのみんなを助けてくれるだろうね」と期待を寄せていた。

　ネッツは12月中旬にデニス・シュルーダーをゴールデンステイト・ウォリアーズへトレード。今回もラッセル獲得の見返りにドリアン・フィニー・スミスとシェイク・ミルトンを手放したものの、今後７年間でドラフト１巡目指名権15本、２巡目指名権16本を保持することとなった。
  　またラッセルやシモンズ、ボーヤン・ボグダノビッチらの契約が今季限りのため、今夏にはキャップスペースに大幅な空きができ、大物FAにオファーすることも可能な状況。再建に舵を切り、今後もベテラン陣をカットする可能性もある。

　とはいえ、シュルーダーに代わるリーダー格として、ラッセルは面倒見が良く、味方を生かす能力にも長けているだけに、今のチームでどこまで勝利を重ねることができるのか見てみたいファンもいるのではないだろうか。

文●秋山裕之（フリーライター）