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NBA

「新しい経験を欲していた」。デュラントが2016年夏のサンダー退団の背景を告白「他人の思いに基づいて決断を下すことはできなかった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.17

 番組内で、デュラントは当時の思いをこう口にしていた。

「OKC(オクラホマシティ)にいることで、彼らは俺のことを愛してくれた。だからファイナル目前まで迫った直後に離れたことで、俺に対して怒りを露わにしていたことは理解している。でも俺は、他人が自分へこうして欲しかったという思いに基づいて決断を下すことはできなかった。俺は新しい経験を欲していたのさ」
 
 ウォリアーズに加入したデュラントは、ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)と“ビッグ4”を形成し、2017、18年に2連覇を成し遂げていずれもファイナルMVPを獲得。念願のNBAチャンピオンへ上りつめた。

 もしあのままサンダーに残っていても、デュラントはウエストブルックとのスーパーデュオでいつか優勝できていたのかもしれない。だがその保証はどこにもなく、移籍を決断したことでデュラントはチャンピオンの称号を手に入れた。

 プロスポーツ選手のキャリア、特に全盛期と呼ばれる時間は限られている。だからこそ、バスケットボールを心底愛する男は“自身の判断”で新たな経験を求めたのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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