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NBA

カリーを“GOAT論争”に加えたシャックの意見にカーHCも同意「スキル面で見て歴代最高の選手」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.10

 公称188cm・84kgのカリーはNBA選手の平均サイズに達しておらず、全盛時のジョーダンやコビー、レブロンのような身体能力が備わっているわけでもない。ただ、それを補って余りあるほどの超人的なシュート力を持ち、コート上を動き回るだけで相手チームの複数の選手を引きつけ、キャッチ&シュートなどのチームプレーだけでも大量得点を奪ってしまう。

 また、NBAで成功を収めるべく鍛え上げて相手選手とのコンタクトに対処できる肉体を作り上げていて、3ポイントだけでなくペイントエリアの得点力も高めてきた。

 コート上における影響力はキャリア16年目であろうと衰えることなく、むしろ高くなっていると見ることもできるだけに、シャックや指揮官が“GOATの1人”と呼んでも決しておかしくはない。
 
 もっとも、GOATはその候補者たちを一斉に集めて、全員を全盛時の状態に揃えて1on1選手権をして決めるわけではない。そもそも、彼らがプレーしていた時代は異なるのだから、“全員一致”で決まることなどない。

「こういった議論はいつだって歓迎だね。結論まで到達できないことなんだ。あくまでアートであって、科学ではない。私はシャックの意見を気に入っているし、そのことには賛成だ」

 指揮官はそう語り、GOAT論争から退出。今から5年、あるいは10年後、レブロンやカリーはどんな立ち位置にいるのか。そこでジョーダンやコビー、チェンバレンとどのような順位付けがファンやメディア、選手たちの中で行なわれるのかを楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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