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どこまでも謙虚なブルズの俊英ホワイト。大学時代に“ジョーダン超え”した男の真摯な姿勢を指揮官も絶賛「あらゆる賞賛に値する」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.03.17

 2年目の2020-21シーズンからホワイトを指導するビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)も、そんな姿勢を絶賛している。

「彼と一緒にやり始めた時から現在に至るまで、本当にアメージングだよ。あらゆる称賛に値する。人のせいにしたり、誰かを責めたりすることは一切ない。常に自身を省みて『どうすれば改善できるか』を考えているんだ。今の彼は、完全に違うレベルでゲームを把握しているよ」

 ルーキーイヤーは49.2%の成功率だった近距離からのシュートも、今季は61%に向上。自分が課題とするべき点についても、確実に改善が見られている。

 そんな彼を警戒して、トランジションの時などは、相手は彼を3ポイントラインに押し出そうとしてくるようになった。しかし「僕はただ、相手のディフェンスの出方に対応するだけだ」と、ホワイトは臨機応変さを身につけた自信をのぞかせている。
 
「選手が辿る道程は人それぞれだ。僕の同期では、ジャ(モラント/メンフィス・グリズリーズ)やザイオン(ウィリアムソン/ニューオリンズ・ペリカンズ)、(2018年組では)トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)やルカ・ドンチッチ(レイカーズ)のように、すぐに頭角を現わせる選手もいる。彼らはリーグに入ってきた時から本当に上手かった。一方で、そうじゃない選手もいる」

 カレッジ時代に“ジョーダン超え”を経験しながらも、自分を見失うことなく地に足をつけて努力を重ねる姿勢が、彼を成長させているのだろう。

 コロナ禍にルーキーイヤーを迎え、2021年夏に肩の手術で長期休養するといった苦難も乗り越えつつ、カレッジの大先輩ジョーダンと同じ、ブルズのスターターに定着しているホワイト。プレーオフ出場に向けた終盤戦のスパートに、なくてはならない重要なピースだ。

文●小川由紀子

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