SGAは今季、76試合に出場して平均32.7点、5.0リバウンド、6.4アシスト、1.72スティール、1.01ブロックと攻守両面で好成績を記録。その上でフィールドゴール成功率51.9％、フリースロー成功率89.8％と高精度でショットを決め続けた。

　サンダーにはドートを筆頭にケイソン・ウォーレスやアレックス・カルーソなど有能なウイングディフェンダーが揃っているが、エースのSGAも含めて全員が守備に邁進し、その結果、リーグベストの68勝14敗（勝率82.9％）でレギュラーシーズンを駆け抜けた。

　一緒に過ごしたのは１シーズンのみだったが、SGAはポールへの感謝も忘れてはいなかった。
  「彼は兄貴やメンターなだけでなく、友人でもあるんだ。バスケットボールのアドバイスだけじゃなく、ビジネスや身体のケアについてもアドバイスをもらってきた。彼の指導は本当に素晴らしくて、友人ながら特別な存在になっているよ」

　シリーズ第３戦と第４戦は、会場を敵地ターゲット・センターへ移して行なわれる。ウルブズは第２戦で32得点を奪ったアンソニー・エドワーズを中心にホームで巻き返しを狙ってくることは間違いないだけに、SGA率いるサンダーが返り討ちにできるか注目したい。

文●秋山裕之（フリーライター）

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