現地9月24日に行なわれたコッパ・イタリア2回戦でパルマはスペツィアをPK戦の末に下し、ボローニャが待つラウンド・オブ16に駒を進めている。
セリエBのチームを相手にしたホームゲームで、パルマはサシャ・ブリッチギ、マテオ・ペレグリーノのゴールで2-1とリードしながら、76分にエリア・プリッコの退場で数的不利となり、82分に失点してしまった。突入したPK戦でスペツィアの1人目を見事に止めてチームに落ち着きを与えたのが、GK鈴木彩艶だった(PK戦は4-3)。
90分で2失点したものの、最初のゴールは守備陣の拙守でノーチャンス。2失点目は混戦の中でのややブラインド気味の状態から放たれたシュートに、わずか手が届かなかった。悔いの残る場面となったが、PK戦での見事な反応によるシュートストップで直接的に勝利に貢献したのだった。
現地メディアの評価を見ると、地元パルマの日刊紙『Gazzetta di Parma』は「重要なPKを止め、勝ち上がりに大きく貢献。試合中もいいプレーを見せ、2失点は喫したものの、勝利の立役者となった」と背番号31を称賛。スポーツ紙『Sport Parma』は10点満点の採点で及第点に満たない「5.5」を守護神に与え、以下のように寸評を綴っている。
「足元のプレーでも、飛び出しでも、様々な『不完全さ』が見られた。相手FWガブリエレ・アルティスティコ(パルマユース出身)のシュートに対してコースを消したが、実際には相手が外してくれただけで、ゴールを決められたジュゼッペ・アウレリオとジャンルカ・ラパドゥーラ相手には、同じようにはいかなかった。後半にはクリスティアン・コモットの柔らかいFKに不意を突かれるなど(クロスバー直撃)、油断が見られた。ただし、PK戦では1人目のエドアルド・ソレーリ相手に挽回してみせた」
ちなみにFKを蹴ったスペツィアのセントラルMFコモットはまだ17歳。ペルージャ、フィオレンティーナ、ミランの下部組織を経て今夏にレンタル加入した。父親はレッジーナ時代に中村俊輔とともにプレーした右SB/WBのジャンルカ・コモットだ。
また、『Parma Today』も、「足元のプレーに不正確さがあり、飛び出しにも疑問の余地はあった」と課題を指摘。「それでもプレーは効果的だった。失点については大きく責められない。PK戦ではソレーリを惑わせ、パルマに勢いを与えた」とポジティブに評し、採点は「6.5」を付与した。
同採点としたサッカー専門サイト『TUTTO mercato WEB.com』も、「ゴールマウスでいいプレーを見せ、チームを試合に踏み止まらせる決定的なセーブを披露した。前半にも重要な働きを果たし、相手の試みには常に反応を続けた。PK戦ではソレーリのシュートを止めて主役になった」と、日本代表GKを称賛している。
さらに高い「7」の採点を与えたのはニュース専門サイト『Parma Press 24』で、「試合開始早々、アルティスティコのシュートを止めて失点を防いだ価値あるセーブ。その後はソレーリのシュートを止め、PK戦の流れを自チームにもたらした。今夜のヒーローと言ってもいい」と褒め称えた。
クラブ専門メディアでは、『Forza Parma』が「スペツィアの2ゴールについて責任はない。常に集中を切らさず、果敢な飛び出しで守備陣を助けた。PK戦では最初のキッカーを止める決定的な活躍」と総括して、及第点超えの「6.5」を付けている。同採点の『Parma Live』も、「PK戦で決定的な働きを見せ、1人目を止めたことで味方が落ち着いてPKを蹴ることができた」と、ここ一番でのセーブを強調している。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】コッパ・イタリア2回戦、鈴木がPKを止めてパルマが勝利
セリエBのチームを相手にしたホームゲームで、パルマはサシャ・ブリッチギ、マテオ・ペレグリーノのゴールで2-1とリードしながら、76分にエリア・プリッコの退場で数的不利となり、82分に失点してしまった。突入したPK戦でスペツィアの1人目を見事に止めてチームに落ち着きを与えたのが、GK鈴木彩艶だった(PK戦は4-3)。
90分で2失点したものの、最初のゴールは守備陣の拙守でノーチャンス。2失点目は混戦の中でのややブラインド気味の状態から放たれたシュートに、わずか手が届かなかった。悔いの残る場面となったが、PK戦での見事な反応によるシュートストップで直接的に勝利に貢献したのだった。
現地メディアの評価を見ると、地元パルマの日刊紙『Gazzetta di Parma』は「重要なPKを止め、勝ち上がりに大きく貢献。試合中もいいプレーを見せ、2失点は喫したものの、勝利の立役者となった」と背番号31を称賛。スポーツ紙『Sport Parma』は10点満点の採点で及第点に満たない「5.5」を守護神に与え、以下のように寸評を綴っている。
「足元のプレーでも、飛び出しでも、様々な『不完全さ』が見られた。相手FWガブリエレ・アルティスティコ(パルマユース出身)のシュートに対してコースを消したが、実際には相手が外してくれただけで、ゴールを決められたジュゼッペ・アウレリオとジャンルカ・ラパドゥーラ相手には、同じようにはいかなかった。後半にはクリスティアン・コモットの柔らかいFKに不意を突かれるなど(クロスバー直撃)、油断が見られた。ただし、PK戦では1人目のエドアルド・ソレーリ相手に挽回してみせた」
ちなみにFKを蹴ったスペツィアのセントラルMFコモットはまだ17歳。ペルージャ、フィオレンティーナ、ミランの下部組織を経て今夏にレンタル加入した。父親はレッジーナ時代に中村俊輔とともにプレーした右SB/WBのジャンルカ・コモットだ。
また、『Parma Today』も、「足元のプレーに不正確さがあり、飛び出しにも疑問の余地はあった」と課題を指摘。「それでもプレーは効果的だった。失点については大きく責められない。PK戦ではソレーリを惑わせ、パルマに勢いを与えた」とポジティブに評し、採点は「6.5」を付与した。
同採点としたサッカー専門サイト『TUTTO mercato WEB.com』も、「ゴールマウスでいいプレーを見せ、チームを試合に踏み止まらせる決定的なセーブを披露した。前半にも重要な働きを果たし、相手の試みには常に反応を続けた。PK戦ではソレーリのシュートを止めて主役になった」と、日本代表GKを称賛している。
さらに高い「7」の採点を与えたのはニュース専門サイト『Parma Press 24』で、「試合開始早々、アルティスティコのシュートを止めて失点を防いだ価値あるセーブ。その後はソレーリのシュートを止め、PK戦の流れを自チームにもたらした。今夜のヒーローと言ってもいい」と褒め称えた。
クラブ専門メディアでは、『Forza Parma』が「スペツィアの2ゴールについて責任はない。常に集中を切らさず、果敢な飛び出しで守備陣を助けた。PK戦では最初のキッカーを止める決定的な活躍」と総括して、及第点超えの「6.5」を付けている。同採点の『Parma Live』も、「PK戦で決定的な働きを見せ、1人目を止めたことで味方が落ち着いてPKを蹴ることができた」と、ここ一番でのセーブを強調している。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】コッパ・イタリア2回戦、鈴木がPKを止めてパルマが勝利
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