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首位アーセナルから復調の兆し見せるマンUまで――プレミアリーグ「ビッグ6」の今季序盤戦を海外メディアが査定!

THE DIGEST編集部

2025.11.06

序盤の10試合ではアーセナルが首位の座をキープ。マンŪ、マンC、トッテナム、チェルシー、リバプールが、その背中を追う。(C)Getty Images

 プレミアリーグは先週末で各チームが10試合を消化したが、アーセナルが早くも勝点25を稼ぎ、2位マンチェスター・シティに6差をつけて首位を快走している。

 サンダーランド(4位)、ボーンマス(5位)が上位に割って入るというサプライズが提供された序盤戦、前年度王者のリバプールをはじめ、アーセナル、マンC、チェルシー、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッドという、いわゆる「ビッグ6」は、それぞれ異なる歩みを見せ、早くも明暗が分かれている。

 スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、この6チームのここまでの戦いぶりを「A~D」でランク付けして査定。唯一「A」の最高評価を下されたのは、やはり首位のアーセナルで、「セットプレーの巧みさはライバルに対する大きな武器であり、また、10試合でわずか3失点という堅守も、チームの強さを際立たせている」として、3シーズン連続で2位の悔しさを晴らし、今季こそ悲願成就を狙う"本気"のガンナーズを称賛した。
 
 また同メディアは、今後に向けての改善すべき点も挙げており、「ここまで11人もの選手が得点しており、ミケル・アルテタ監督のチームはあらゆるポジションから脅威を与えられると示している」と評しながらも、「前線の得点力を上げられれば、タイトルはさらに近づく」と指摘している。

 昨季は大不振に喘いだマンCは、今季もすでに3敗を喫しており、2位につけているとはいえ、評価は「C」止まり。この状況を「奇妙」と表現した『ESPN』は、ここまで11ゴールを挙げているアーリング・ハーランドの貢献の大きさを強調し、一方で「中盤の脆さ」には懸念を示した。「シチズンズ」がなすべきは、何よりハーランドの「故障」を避ける点であり、「万が一の場合には別の得点源を見い出す判断が生き残りのカギとなる」。

 最低ランクとなる「D」とされたのは、開幕5連勝から一転して4連敗を喫したリバプールだ。先週末のアストン・ビラ戦でようやく負の記録を止めた「レッズ」の不調の要因については「夏に4億1500万ポンド(約826億円)を費やした大型補強は戦力向上に繋がっていない。6人の新加入と6人の退団、さらにディオゴ・ジョッタの悲劇的な死もあり、チームは一貫性を欠き、バランスを崩している」と綴られている。
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