世界のトッププレーヤーの収入は年々上昇しており、その総額は天文学的なものとなっている。
アメリカの大手経済誌『Forbes』が10月に発表した今年のサッカー選手の「長者番付」では、この競技において初の「ビリオネア(10億ドルを超える資産を保有)」となったことでも話題になったクリスチアーノ・ロナウド(アル・ナスル)が、2億8000万ドル(約431億円)でトップに立った。
1億3000万ドル(約200億円)の2位リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)に大きく差をつけた40歳の鉄人ストライカーの年間収入の内訳は、純粋なクラブからの年俸が2億3000万ドル(約354億円)で、それ以外(個人スポンサー契約やCM出演料などの収入)のものが5000万ドル(約77億円)とされている。
3位にはカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億4000万ドル(約216億円)で続いている。すでに欧州のトップシーンからは退くも、それぞれサウジアラビア、アメリカから驚くほどの好待遇で迎え入れられたという共通点がある。
これに対し、9500万ドル(約146億円)で4位に入ったのは26歳のキリアン・エムバペ(レアル・マドリー)。昨季にパリ・サンジェルマンからレアル・マドリーに加入し、序盤こそ適応に苦しんだものの、すぐに本来の得点能力を発揮して最終的には44ゴールを記録してゴールデンシューを受賞してみせた(ラ・リーガでは31ゴールで得点王)、まさに全盛期にあるスーパースターだ。
その決定力で、マドリーに「エムバペ依存」という問題まで引き起こしてしまっているフランス代表のエースは、このランキングからも、サッカー界の新たな王を決めるレースにおいても他をリードしている存在だと言えるが、スイスのヌシャテルに拠点を置くCIES(国際スポーツ研究センター)のサッカー統計に特化した研究グループ「CIES Football Observatory」が新たに発表したランキングにおいても、エムバペの名が頂点に記されている。
それは、過去1年間の各選手のパフォーマンスを評価(プレー時間、出場した試合のレベルを数値化したもの、先発出場数の割合)した上で、約2000件の給与データに基づいて算出された「適正年俸」のランキングで、全体の92%の試合でスタメン入りし、5410分間プレーしたエムバペは、試合レベルの係数が「1.099」ということで、「2280万ユーロ(約41億円)」でトップに立った。
同機関は、「この金額は、彼が実際に受け取っている額より40%低い。これは、マドリーが彼の加入時に移籍金を支払う必要がなかったこと(それで浮いた分を給与に上乗せ)、そしてスーパースター効果(その知名度やブランド価値からも収益を得られる)が理由である」と解説しているが、彼のプレーだけでなく、その付加価値の高さも強調している。
このランキングでは上位100選手が発表されたが、その「ベスト10」は以下の通り。
2280万ユーロ(約41億円):キリアン・エムバペ(レアル・マドリー)
1790万ユーロ(約32億円):モハメド・サラー(リバプール)
1750万ユーロ(約31.5億円):ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)
1730万ユーロ(約31.1億円):ジョアン・ネベス(パリ・サンジェルマン)
1710万ユーロ(約30.7億円):ドミニク・ソボスライ(リバプール)
1690万ユーロ(約30.4億円):ウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン)、フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリー)
1670万ユーロ(約30億円):ラウタロ・マルティネス(インテル)、ラミン・ヤマル(バルセロナ)
1620万ユーロ(約29億円):ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、フビチャ・クバラツヘリア(パリ・サンジェルマン)
1600万ユーロ(約28.8億円):マルクス・テュラム(インテル)
1570万ユーロ(約28.2億円):ルイス・ディアス(バイエルン)、ハリー・ケイン(バイエルン)
「攻撃的な選手は、他のポジションの選手よりも一般的に高い給与を得ているため、CFやウインガーが上位に多く名を連ねている」(同機関)というこのランキングで、GKではティボー・クルトワ(レアル・マドリー)が1480万ユーロ(約15億円)、CBではフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)が1420万ユーロ(約26億円)、SBではアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)が1230万ユーロ(約22億円)で、それぞれトップである。
ちなみに、欧州、南米の選手が大半を占める中で、唯一アジアからランクインしているのはパリSGのイ・ガンイン(韓国)で、その適正額は1320万ユーロ(約24億円)とされた。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】40歳でも衰えぬ存在感! W杯予選ハンガリー戦では2得点
アメリカの大手経済誌『Forbes』が10月に発表した今年のサッカー選手の「長者番付」では、この競技において初の「ビリオネア(10億ドルを超える資産を保有)」となったことでも話題になったクリスチアーノ・ロナウド(アル・ナスル)が、2億8000万ドル(約431億円)でトップに立った。
1億3000万ドル(約200億円)の2位リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)に大きく差をつけた40歳の鉄人ストライカーの年間収入の内訳は、純粋なクラブからの年俸が2億3000万ドル(約354億円)で、それ以外(個人スポンサー契約やCM出演料などの収入)のものが5000万ドル(約77億円)とされている。
3位にはカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億4000万ドル(約216億円)で続いている。すでに欧州のトップシーンからは退くも、それぞれサウジアラビア、アメリカから驚くほどの好待遇で迎え入れられたという共通点がある。
これに対し、9500万ドル(約146億円)で4位に入ったのは26歳のキリアン・エムバペ(レアル・マドリー)。昨季にパリ・サンジェルマンからレアル・マドリーに加入し、序盤こそ適応に苦しんだものの、すぐに本来の得点能力を発揮して最終的には44ゴールを記録してゴールデンシューを受賞してみせた(ラ・リーガでは31ゴールで得点王)、まさに全盛期にあるスーパースターだ。
その決定力で、マドリーに「エムバペ依存」という問題まで引き起こしてしまっているフランス代表のエースは、このランキングからも、サッカー界の新たな王を決めるレースにおいても他をリードしている存在だと言えるが、スイスのヌシャテルに拠点を置くCIES(国際スポーツ研究センター)のサッカー統計に特化した研究グループ「CIES Football Observatory」が新たに発表したランキングにおいても、エムバペの名が頂点に記されている。
それは、過去1年間の各選手のパフォーマンスを評価(プレー時間、出場した試合のレベルを数値化したもの、先発出場数の割合)した上で、約2000件の給与データに基づいて算出された「適正年俸」のランキングで、全体の92%の試合でスタメン入りし、5410分間プレーしたエムバペは、試合レベルの係数が「1.099」ということで、「2280万ユーロ(約41億円)」でトップに立った。
同機関は、「この金額は、彼が実際に受け取っている額より40%低い。これは、マドリーが彼の加入時に移籍金を支払う必要がなかったこと(それで浮いた分を給与に上乗せ)、そしてスーパースター効果(その知名度やブランド価値からも収益を得られる)が理由である」と解説しているが、彼のプレーだけでなく、その付加価値の高さも強調している。
このランキングでは上位100選手が発表されたが、その「ベスト10」は以下の通り。
2280万ユーロ(約41億円):キリアン・エムバペ(レアル・マドリー)
1790万ユーロ(約32億円):モハメド・サラー(リバプール)
1750万ユーロ(約31.5億円):ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)
1730万ユーロ(約31.1億円):ジョアン・ネベス(パリ・サンジェルマン)
1710万ユーロ(約30.7億円):ドミニク・ソボスライ(リバプール)
1690万ユーロ(約30.4億円):ウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン)、フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリー)
1670万ユーロ(約30億円):ラウタロ・マルティネス(インテル)、ラミン・ヤマル(バルセロナ)
1620万ユーロ(約29億円):ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)、フビチャ・クバラツヘリア(パリ・サンジェルマン)
1600万ユーロ(約28.8億円):マルクス・テュラム(インテル)
1570万ユーロ(約28.2億円):ルイス・ディアス(バイエルン)、ハリー・ケイン(バイエルン)
「攻撃的な選手は、他のポジションの選手よりも一般的に高い給与を得ているため、CFやウインガーが上位に多く名を連ねている」(同機関)というこのランキングで、GKではティボー・クルトワ(レアル・マドリー)が1480万ユーロ(約15億円)、CBではフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)が1420万ユーロ(約26億円)、SBではアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)が1230万ユーロ(約22億円)で、それぞれトップである。
ちなみに、欧州、南米の選手が大半を占める中で、唯一アジアからランクインしているのはパリSGのイ・ガンイン(韓国)で、その適正額は1320万ユーロ(約24億円)とされた。
構成●THE DIGEST編集部
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