11月18日、日本代表（FIFAランク19位）が国立競技場でボリビア代表（同76位）と対戦し、2025年の代表最終戦を３-０で勝利し、森保一監督の100試合目を白星で飾った。

　日本が開始早々の４分にネットを揺らした。中盤で遠藤航が相手からボールを奪い返すと、右サイドの久保建英にパス。ドリブルで前進した久保がクロスを送ると、ペナルティーエリア内でフリーの鎌田大地が胸トラップから左足でゴールを決めた。

　ボリビアにボールを持たれる時間が続いた後半、日本は選手交代で息を吹き返した。67分に小川航基、南野拓実、久保に代えて、上田綺世、中村敬斗、町野修斗を投入すると、攻撃が活性化。４分後の71分、中村の折り返しを町野が合わせてリードを２点に広げ、78分には上田のパスを受けた中村が３点目のゴールを奪った。

　３-０と快勝した日本代表に、ボリビアメディアも脱帽だ。同国通信社『EFE』は「好調の日本に０-３で敗れた。日本はブラジル戦（３-２）、ガーナ戦（２-０）との親善試合に続いて、３連勝となった」と報じた。

「日本は、オスカル・ビジェガス監督が率いるボリビアよりも、はるかに優れていた。日本は開始から試合を支配して何度もチャンスを作り、４分には久保のクロスから鎌田が先制点。“青いサムライ”が見事なゴールを決めた」と脱帽。「日本はボリビアを寄せ付けなかった。何度もボリビアゴールに迫った日本は、途中出場の町野がゴール。さらに中村が正確なシュートを突き刺して、試合は決着した」と振り返った。

　自国チームについては、「前半の終盤に盛り返し、後半開始から力強いスタートを切ったが、ゴールを決めることはできなかった。残念ながら勝利を奪えなかった」と記している。

  　ボリビアは南米予選７位で大陸間プレーオフに進出。アジア（出場国未定）、アフリカ（DRコンゴ）、北中米カリブ海（出場２か国未定）、オセアニア（ニューカレドニア）各地区のチームと26年３月にプレーオフを戦う。しかし、11月の代表戦で、W杯出場国の韓国と日本に連敗を喫した。

　ボリビアメディア『Oxigeno』は、「すでにW杯出場を決めている日本に完敗。“ラ・ヴェルデ（グリーン＝代表チームの愛称）”の守備は、日本の攻撃を阻止できず、両サイドからの侵入を簡単に許し、多くのピンチを迎えた。カウンターに打って出ようとしても、日本のプレスは素早くて強度も高く、ボリビアは反撃できなかった」と試合内容の悪さに言及した。

　さらに、「ボリビアのシュートはいずれも遠い位置から。日本の守備を脅かすことができなかった。データではボリビアは１本も枠内シュートを放っていなかった。一方の日本は、アクセルを踏むたびにチャンスを作っていた」と指摘。「印象的だったのは、後半に疲労が目立っていたにもかかわらず、ビジェガス監督が交代を２枠しか使わなかったことだ」と振り返った。

「ワールドカップ予選大陸間プレーオフまで４か月。しかし、チームに対する疑念は消えず、さらに深まった」。同メディアは自国代表チームへの疑問を呈して記事を締めた。

構成●THE DIGEST編集部

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