12月22日、サウジアラビア・リヤドで行なわれたスーペルコッパ・イタリアーナ決勝は、前年のセリエA王者ナポリが同コッパ・イタリア王者ボローニャを2-0で下し、11年ぶり3度目となるタイトルを勝ち取った。
主役を演じたのは、前後半に1ゴールずつの「ドッピエッタ」(1試合2得点)を決めただけでなく、ドリブルやコンビネーションによる仕掛けで繰り返しボローニャ最終ラインを翻弄したダビド・ネーレス。大外からのドリブル突破を武器とするウイングというイメージが強いが、この試合ではむしろ右のハーフスペースを中心に2ライン(MFとDF)間を自由に動き回るトップ下(あるいはシャドーストライカー)的なプレーで、CFラスムス・ホイルンドや左トップ下のエリフ・エルマスと絡み、違いを作り出した。
ナポリにとってボローニャは、チームが今シーズン最も大きな困難に直面していた11月初めにセリエA(第11節)で対戦して0-2で完敗を喫した相手。10月末に中盤のキープレーヤーだったケビン・デ・ブライネが故障で長期離脱したことで、それまで維持されていた戦術バランスが崩れ、ボローニャの高強度プレッシングの前に何もできないまま終わった、今シーズンのワーストマッチと言ってもいい試合だった。
その試合後の会見では、アントニオ・コンテ監督が強烈なコメントを口にして物議を醸したものだった。
「このチームは魂を欠いている。結束して困難を乗り越えようという意志がない。それを変えられるかどうか私にはわからない。技術や戦術の問題ではないからだ。はっきり言うが、私は死体に付き添うつもりはない。必要ならば責任を取る準備はある」
この苦い敗戦の後、コンテ監督は開幕から用いてきた4-3-3に見切りをつけ、中盤から1人削って最終ラインに回した3-4-3(守備時は5-4-1)にシステムを変更、チームの再構築に取り組んできた。その過程では、チャンピオンズリーグでジョゼ・モウリーニョ率いるベンフィカに0-2で敗れる躓きもあったものの、セリエAではアタランタ、ローマ、ユベントスという強敵を下すなど、チームの完成度は着実に高まってきていた。
このスーペルコッパでも、準決勝でミランを2-0で破ったのに続き、決勝では同じ2-0でボローニャにひと月半前のリベンジ。今度は逆にボローニャにほとんど危険な場面を作らせず、試合を通して主導権を握って押し切った完勝だった。
コンテ監督はシステムを3-4-3に変更して以来、このスーペルコッパ直前のセリエAウディネーゼ戦までに戦った7試合を通して、ほぼ一貫して次のようなメンバーをピッチに送り出してきた。
GK:ミリンコビッチ=サビッチ
DF:ブーケマ、ラフマニ、ブオンジョルノ
MF:ディ・ロレンツォ、ロボトカ、マクトミネイ、オリベラ
FW:ネーレス、ホイルンド、ランフ
CB3枚を並べた3バックに加えて、左右のウイングバックにもディ・ロレンツォ、オリベラという本来SBの守備的なプレーヤーを置いた布陣である。しかしこのスーペルコッパでは、準決勝ミラン戦、決勝ボローニャ戦のいずれも、ディ・ロレンツォを最終ライン(右CB)に下げ、右WBには本来ウイングのポリターノ、左WBにはより攻撃的なプレースタイルを持つレオナルド・スピナッツォーラを配して「前輪駆動」の度合いを強めた構成で戦った。
GK:ミリンコビッチ=サビッチ
DF:ディ・ロレンツォ、ラフマニ、フアン・ジェズス
MF:ポリターノ、ロボトカ、マクトミネイ、スピナッツォーラ
FW:ネーレス、ホイルンド、エルマス
これは、試合とトレーニングを重ねる中で連携が高まり、チームの重心を上げても攻守のバランスが保てるようになったと判断したためだろう。両WBに攻撃的なプレーヤーを起用したこととバランスを取るためか、左ウイングには生粋のドリブラーであるノア・ランフではなく、トップ下的な資質が強いMFのエルマスが起用されたことも、もうひとつの変化だ。
主役を演じたのは、前後半に1ゴールずつの「ドッピエッタ」(1試合2得点)を決めただけでなく、ドリブルやコンビネーションによる仕掛けで繰り返しボローニャ最終ラインを翻弄したダビド・ネーレス。大外からのドリブル突破を武器とするウイングというイメージが強いが、この試合ではむしろ右のハーフスペースを中心に2ライン(MFとDF)間を自由に動き回るトップ下(あるいはシャドーストライカー)的なプレーで、CFラスムス・ホイルンドや左トップ下のエリフ・エルマスと絡み、違いを作り出した。
ナポリにとってボローニャは、チームが今シーズン最も大きな困難に直面していた11月初めにセリエA(第11節)で対戦して0-2で完敗を喫した相手。10月末に中盤のキープレーヤーだったケビン・デ・ブライネが故障で長期離脱したことで、それまで維持されていた戦術バランスが崩れ、ボローニャの高強度プレッシングの前に何もできないまま終わった、今シーズンのワーストマッチと言ってもいい試合だった。
その試合後の会見では、アントニオ・コンテ監督が強烈なコメントを口にして物議を醸したものだった。
「このチームは魂を欠いている。結束して困難を乗り越えようという意志がない。それを変えられるかどうか私にはわからない。技術や戦術の問題ではないからだ。はっきり言うが、私は死体に付き添うつもりはない。必要ならば責任を取る準備はある」
この苦い敗戦の後、コンテ監督は開幕から用いてきた4-3-3に見切りをつけ、中盤から1人削って最終ラインに回した3-4-3(守備時は5-4-1)にシステムを変更、チームの再構築に取り組んできた。その過程では、チャンピオンズリーグでジョゼ・モウリーニョ率いるベンフィカに0-2で敗れる躓きもあったものの、セリエAではアタランタ、ローマ、ユベントスという強敵を下すなど、チームの完成度は着実に高まってきていた。
このスーペルコッパでも、準決勝でミランを2-0で破ったのに続き、決勝では同じ2-0でボローニャにひと月半前のリベンジ。今度は逆にボローニャにほとんど危険な場面を作らせず、試合を通して主導権を握って押し切った完勝だった。
コンテ監督はシステムを3-4-3に変更して以来、このスーペルコッパ直前のセリエAウディネーゼ戦までに戦った7試合を通して、ほぼ一貫して次のようなメンバーをピッチに送り出してきた。
GK:ミリンコビッチ=サビッチ
DF:ブーケマ、ラフマニ、ブオンジョルノ
MF:ディ・ロレンツォ、ロボトカ、マクトミネイ、オリベラ
FW:ネーレス、ホイルンド、ランフ
CB3枚を並べた3バックに加えて、左右のウイングバックにもディ・ロレンツォ、オリベラという本来SBの守備的なプレーヤーを置いた布陣である。しかしこのスーペルコッパでは、準決勝ミラン戦、決勝ボローニャ戦のいずれも、ディ・ロレンツォを最終ライン(右CB)に下げ、右WBには本来ウイングのポリターノ、左WBにはより攻撃的なプレースタイルを持つレオナルド・スピナッツォーラを配して「前輪駆動」の度合いを強めた構成で戦った。
GK:ミリンコビッチ=サビッチ
DF:ディ・ロレンツォ、ラフマニ、フアン・ジェズス
MF:ポリターノ、ロボトカ、マクトミネイ、スピナッツォーラ
FW:ネーレス、ホイルンド、エルマス
これは、試合とトレーニングを重ねる中で連携が高まり、チームの重心を上げても攻守のバランスが保てるようになったと判断したためだろう。両WBに攻撃的なプレーヤーを起用したこととバランスを取るためか、左ウイングには生粋のドリブラーであるノア・ランフではなく、トップ下的な資質が強いMFのエルマスが起用されたことも、もうひとつの変化だ。
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