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海外サッカー

「彼らはマドリーを愛していない」新監督アルベロア、就任直後に“サポーター敵視”発言で大炎上!

下村正幸

2026.01.20

マドリー新監督のアルベロア。(C)Getty Images

マドリー新監督のアルベロア。(C)Getty Images

 レアル・マドリーの新監督アルバロ・アルベロアが、就任早々に波紋を広げている。17日のラ・リーガ第20節レバンテ戦後(2-0で勝利)、フロレンティーノ・ペレス会長にブーイングを浴びせたサポーターに対し、「(彼らは)マドリーを愛していない」と断じた発言が物議を醸した。

 スペインでは、ファンが自由に意見を表明する文化が根付いている。名物ジャーナリストのサンティアゴ・セグロラ氏も、「悪意はなく、チームと会長に対する自然な失望の表明であり、警告に過ぎなかった」と擁護したうえで、「多くのファンを一括りに攻撃し、上司に媚びへつらった」とアルベロアを厳しく批判した。

 もともとアルベロアはペレス会長に近い存在で、2020年に指導者として復帰後、異例の昇進を重ね、昨年5月からはカスティージャ(マドリーB)を指揮。『Cadena SER』の実況を担当するアントニオ・ロメロ氏は、「内部事情を知る者ならだれもが察している。会長とフロントの“甘やかされたお気に入り”だ」と指摘していた。

 その背景にあるのが、ジョゼ・モウリーニョ政権下で培われた忠誠心だ。現役時代から“マドリディスモの体現者”と呼ばれ、クラブの意向を最優先してきたアルベロアは、監督就任後もクラブの歴史と価値観を強く打ち出している。
 
 戦術面では、即時奪回と縦への速さを軸にしたハイプレス型を志向。『AS』紙のロンセロ記者は、その指導法をこう表現する。「妥協なきスパルタ流。彼の下では、選手は『大義を共にする戦友』となるか、さもなくば『敵』となるか。そこに中間地帯は存在しない」

 こうした姿勢と、会長との極めて近い関係性から、シャビ・アロンソの後継者レースでは、早い段階から“最有力”と見られてきた。問題は昇格のタイミングと監督としての基盤である。カスティージャを率いて1年も経っておらず、契約期間や、今回の就任が暫定的な措置なのかどうかも公表されていない。

 スポーツサイト『The Athletic』のマリオ・コルテガナ記者は、「再建を託すなら、その任務の重要性に相応しい環境を与えなければならない。今の状況はかえって立場を弱くしているだけで、クラブは過ちを犯している」と、そのフロントの様子見の姿勢を強く批判している。

 もっとも、アルベロアはそれらを覚悟のうえで、この難局に挑んでいるのだろう。現役時代がそうだったように。冒頭の強硬な言葉は、その決意の表われにほかならない。

文●下村正幸

【動画】ベルナベウがブーイングに包まれたマドリー対レバンテ戦ハイライト
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