サッカーの北中米ワールドカップ(W杯)の開幕が日本時間6月12日に迫っている。そんな中、日本人サポーターがW杯のたびに見せる伝統的な行動に、米誌『TIME』が取り上げ、大きく注目している。
6月1日、『TIME』誌は「日本がワールドカップで毎回勝ち取るもの」と題した記事を掲載。日本代表の試合後に日本人サポーターが観客席を清掃する習慣について特集した。
記事を執筆したボビー・ゴーシュ氏は、6月に開幕する北中米W杯について、華やかな開会式やスーパープレー、VAR判定を巡る議論など数々の見どころを挙げたうえで、「もうひとつ確実なことがある。それは試合後に起きることだ。舞台はピッチではなくスタンド。日本人による清掃活動である」と記した。
同氏は、日本が初出場した1998年フランス大会以降、日本人サポーターが試合後にスタジアムに残って、応援で使用したゴミ袋を手に観客席の清掃を続けていることを紹介。「青いゴミ袋を手に観客席の清掃を続けてきた。勝利した時も、敗れた時も変わらない」と説明した。
続けて、「日本代表の選手を一人も知らない人であっても、日本人ファンが試合後にスタンドを掃除する光景だけは知っている人は世界中に数多く存在する」と指摘。その行動が世界中に強い印象を残していると解説した。
2022年カタール大会で日本がドイツを2-1で破った後、FIFAが公式SNSで公開した日本代表の整然と片付けられたロッカールームにも言及。「畳まれたタオル、整然と並べられたペットボトル、清掃された床。そしてテーブルには、ピッチに立った11人を象徴する折り鶴と、『ありがとう』と日本語とアラビア語で書かれたメッセージが置かれていた」と紹介した。
さらに同氏は、「その12日後、クロアチアに敗れて大会を去ることになった際も、日本代表は同じようにロッカールームを整えて会場を後にした」と記述。こうした振る舞いについて、「日本人サポーターの習慣は選手たちにも受け継がれている」と高く評価した。
そんな日本人サポーターや日本代表チームの行動について、同氏は「"The Japanese Cleanup"」と呼び、「21世紀で最も効率的なソフトパワーのひとつ」だと記した。実際に18年ロシア大会ではセネガルのサポーターが、22年カタール大会ではモロッコのサポーターが試合後の清掃活動を行ない注目を集めた。
これを日本人ファンの行動が世界各国へ広がっている事例だとして紹介し、「かつてなら日本独特の文化として紹介されるだけだったかもしれない。しかしスマートフォンとSNSの時代になり、その様子は世界中へ瞬時に拡散されるようになった。モロッコやセネガルが日本と同じ教育制度を持っているわけではない。だが彼らは日本人の行動を見て、『自分たちもやってみよう』と考えたのだろう」と分析した。
最後に同氏は「礼儀や思いやりもまた、人から人へと伝染する」と主張。もし今大会でさらに多くの国のサポーターが日本人の清掃活動に加われば、「日本人による後片付けは、メキシカンウェーブと並ぶサッカー文化の普遍的な習慣になるかもしれない」と期待を寄せている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】試合後もスタンドに残ってゴミ拾い 世界が注目した日本人サポーターの姿
6月1日、『TIME』誌は「日本がワールドカップで毎回勝ち取るもの」と題した記事を掲載。日本代表の試合後に日本人サポーターが観客席を清掃する習慣について特集した。
記事を執筆したボビー・ゴーシュ氏は、6月に開幕する北中米W杯について、華やかな開会式やスーパープレー、VAR判定を巡る議論など数々の見どころを挙げたうえで、「もうひとつ確実なことがある。それは試合後に起きることだ。舞台はピッチではなくスタンド。日本人による清掃活動である」と記した。
同氏は、日本が初出場した1998年フランス大会以降、日本人サポーターが試合後にスタジアムに残って、応援で使用したゴミ袋を手に観客席の清掃を続けていることを紹介。「青いゴミ袋を手に観客席の清掃を続けてきた。勝利した時も、敗れた時も変わらない」と説明した。
続けて、「日本代表の選手を一人も知らない人であっても、日本人ファンが試合後にスタンドを掃除する光景だけは知っている人は世界中に数多く存在する」と指摘。その行動が世界中に強い印象を残していると解説した。
2022年カタール大会で日本がドイツを2-1で破った後、FIFAが公式SNSで公開した日本代表の整然と片付けられたロッカールームにも言及。「畳まれたタオル、整然と並べられたペットボトル、清掃された床。そしてテーブルには、ピッチに立った11人を象徴する折り鶴と、『ありがとう』と日本語とアラビア語で書かれたメッセージが置かれていた」と紹介した。
さらに同氏は、「その12日後、クロアチアに敗れて大会を去ることになった際も、日本代表は同じようにロッカールームを整えて会場を後にした」と記述。こうした振る舞いについて、「日本人サポーターの習慣は選手たちにも受け継がれている」と高く評価した。
そんな日本人サポーターや日本代表チームの行動について、同氏は「"The Japanese Cleanup"」と呼び、「21世紀で最も効率的なソフトパワーのひとつ」だと記した。実際に18年ロシア大会ではセネガルのサポーターが、22年カタール大会ではモロッコのサポーターが試合後の清掃活動を行ない注目を集めた。
これを日本人ファンの行動が世界各国へ広がっている事例だとして紹介し、「かつてなら日本独特の文化として紹介されるだけだったかもしれない。しかしスマートフォンとSNSの時代になり、その様子は世界中へ瞬時に拡散されるようになった。モロッコやセネガルが日本と同じ教育制度を持っているわけではない。だが彼らは日本人の行動を見て、『自分たちもやってみよう』と考えたのだろう」と分析した。
最後に同氏は「礼儀や思いやりもまた、人から人へと伝染する」と主張。もし今大会でさらに多くの国のサポーターが日本人の清掃活動に加われば、「日本人による後片付けは、メキシカンウェーブと並ぶサッカー文化の普遍的な習慣になるかもしれない」と期待を寄せている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】試合後もスタンドに残ってゴミ拾い 世界が注目した日本人サポーターの姿
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