すべてが決まるグループステージ第3戦。1勝1敗で迎えるスウェーデンにとっては、まさに正念場だ。その大事な一戦で戦う日本代表に、スウェーデン側は非常に強い警戒感を示している。スウェーデンの関係者は、日本戦に向けてどんな思いを抱いているのか、直接訪ねてみた。
まずはスウェーデンのTV局『SVT1』の有名コメンテーター、パル・ラガストローム氏だ。彼も日本が難しい相手だと認めている。
「我々が相まみえるのはサッカー界の新勢力。日本はフレッシュでモチベーションにあふれている。そんなチームと、全てを決定付けるグループ最終戦で対戦するのは、はっきりいってきつい。スウェーデンの選手が一番心配しているのは日本のスピードだ。スウェーデンの武器はフィジカルの強さと戦術だが、日本の選手はみんな素早く、とても軽やかだ。それを止めるのには5バックで対峙しないといけないと思っている」
また、FIFAの会合が行なわれるホテルでは、スウェーデンサッカー協会幹部のシグリッド・カールセン氏から、グループステージ最終戦に備える自国チームの様子を聞くことができた。
「日本はとても難しい相手だ。多分ここまでで一番厳しい試合になるだろう。ただ協会内部では、勝ち、負け、引き分けの全ての結果を想定した対応を考えている」
そう前置きをした後、彼はこう明かしてくれた。
「チームが何より重視しているのは、森保一監督の戦術の分析だ。場面場面によって日本のフォーメーションは変化するし、それは異なる選手が出場してもそうだ。とてもバラエティーに富んだチームだから、我らがグレアム・ポッター監督はどんな状況にも対応できるよう、十分に研究しているよ」
スウェーデンサッカー界のトップスター、ズラタン・イブラヒモビッチにも取材することができた。
米放送局『FOX Sports』のコメンテーターを務めているイブラヒモビッチは、スコットランド戦の前日に試合会場のマイアミ・スタジアムで行なわれたブラジル代表カルロ・アンチェロッティ監督の記者会見場に姿を現わした。
アンチェロッティの会見中に会場後方のドアから顔をのぞかせた程度だったため、大きな話題にはならなかったが、それに気が付いたスウェーデン人記者とともに私は日本戦についての話を直接聞いた。
「日本は決して見くびってはいけないチームだ。どんな場面でも危険で、絶対にあきらめない。たとえ何点のビハインドがあったとしても、闘志を失わない。だから日本戦では一瞬たりとも気を抜いてはいけない。気を抜いた瞬間、一気にやられてしまう」
このようにイブラヒモビッチは自国選手たちに警鐘を鳴らした一方、スウェーデンの勝ち筋にも言及した。
「スウェーデンは今大会、まだ実力の半分も見せていない。日本にも問題なく勝てる力を持っていると思う。スウェーデンの選手は日本の選手よりもフィジカルがものすごく強いから、その強さを活かして日本の攻撃をブロックし、必要なゴールを決めればいい」
日本対スウェーデンは現地25日18時(日本時間26日8時)に、ダラス・スタジアムでキックオフとなる。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/1963年8月29日生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。ジャーナリストとして中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材した後、社会学としてサッカーを研究。スポーツジャーナリストに転身する。8か国語を操る語学力を駆使し、世界中を飛び回って現場を取材。多数のメディアで活躍する。FIFAの広報担当も務め、1998年と2002年のW杯ではブラジル代表の広報スタッフとして活躍。ジーコやカフー、ドゥンガらとの親交も厚い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授として大学で教鞭も執っている。
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まずはスウェーデンのTV局『SVT1』の有名コメンテーター、パル・ラガストローム氏だ。彼も日本が難しい相手だと認めている。
「我々が相まみえるのはサッカー界の新勢力。日本はフレッシュでモチベーションにあふれている。そんなチームと、全てを決定付けるグループ最終戦で対戦するのは、はっきりいってきつい。スウェーデンの選手が一番心配しているのは日本のスピードだ。スウェーデンの武器はフィジカルの強さと戦術だが、日本の選手はみんな素早く、とても軽やかだ。それを止めるのには5バックで対峙しないといけないと思っている」
また、FIFAの会合が行なわれるホテルでは、スウェーデンサッカー協会幹部のシグリッド・カールセン氏から、グループステージ最終戦に備える自国チームの様子を聞くことができた。
「日本はとても難しい相手だ。多分ここまでで一番厳しい試合になるだろう。ただ協会内部では、勝ち、負け、引き分けの全ての結果を想定した対応を考えている」
そう前置きをした後、彼はこう明かしてくれた。
「チームが何より重視しているのは、森保一監督の戦術の分析だ。場面場面によって日本のフォーメーションは変化するし、それは異なる選手が出場してもそうだ。とてもバラエティーに富んだチームだから、我らがグレアム・ポッター監督はどんな状況にも対応できるよう、十分に研究しているよ」
スウェーデンサッカー界のトップスター、ズラタン・イブラヒモビッチにも取材することができた。
米放送局『FOX Sports』のコメンテーターを務めているイブラヒモビッチは、スコットランド戦の前日に試合会場のマイアミ・スタジアムで行なわれたブラジル代表カルロ・アンチェロッティ監督の記者会見場に姿を現わした。
アンチェロッティの会見中に会場後方のドアから顔をのぞかせた程度だったため、大きな話題にはならなかったが、それに気が付いたスウェーデン人記者とともに私は日本戦についての話を直接聞いた。
「日本は決して見くびってはいけないチームだ。どんな場面でも危険で、絶対にあきらめない。たとえ何点のビハインドがあったとしても、闘志を失わない。だから日本戦では一瞬たりとも気を抜いてはいけない。気を抜いた瞬間、一気にやられてしまう」
このようにイブラヒモビッチは自国選手たちに警鐘を鳴らした一方、スウェーデンの勝ち筋にも言及した。
「スウェーデンは今大会、まだ実力の半分も見せていない。日本にも問題なく勝てる力を持っていると思う。スウェーデンの選手は日本の選手よりもフィジカルがものすごく強いから、その強さを活かして日本の攻撃をブロックし、必要なゴールを決めればいい」
日本対スウェーデンは現地25日18時(日本時間26日8時)に、ダラス・スタジアムでキックオフとなる。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/1963年8月29日生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。ジャーナリストとして中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材した後、社会学としてサッカーを研究。スポーツジャーナリストに転身する。8か国語を操る語学力を駆使し、世界中を飛び回って現場を取材。多数のメディアで活躍する。FIFAの広報担当も務め、1998年と2002年のW杯ではブラジル代表の広報スタッフとして活躍。ジーコやカフー、ドゥンガらとの親交も厚い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授として大学で教鞭も執っている。
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