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海外サッカー

プレミアリーグ「9人の新指揮官」は成功できるのか――前途多難、大きな賭け、太鼓判…各国メディアが展望&評価「これ以上の適任者を見つけるのは難しかった」

THE DIGEST編集部

2026.08.12

いずれも今シーズンから監督に就任した(左から)リバプールのイラオラ、チェルシーのシャビ・アロンソ、マンチェスター・Cのマレスカ。(C)Getty Images

いずれも今シーズンから監督に就任した(左から)リバプールのイラオラ、チェルシーのシャビ・アロンソ、マンチェスター・Cのマレスカ。(C)Getty Images

 間もなく開幕を迎える2026-27シーズンのプレミアリーグでは選手だけでなく、指揮官たちにも大きな注目が集まっている。今夏は9つのクラブで監督が交代。20チームのほぼ半数が新たな指揮官の下でシーズンをスタートする珍しい状況となった。

 リバプールやマンチェスター・シティ、チェルシーといった優勝争いを期待される強豪から、残留が最大の目標となる昇格組まで、それぞれが新たな船出を迎える。新監督たちはチームを成功へ導けるのか。アメリカ大手放送局のスポーツ専門サイト『NBC Sports』は、「プレミアリーグのどの新監督が最も成功する可能性が高いのか?」と題した記事で、9人の指揮官の可能性を展望している。

 まず、厳しい戦いが予想されたのが、ニューカッスルのマティアス・ヤイスレ、フルアムのアルバロ・アルベロア、ボーンマスのマルコ・ローゼだ。エディ・ハウの後任となったヤイスレについては、FWアンソニー・ゴードン、MFサンドロ・トナーリ、MFブルーノ・ギマランイスら主力の退団に言及し、「ニューカッスルには依然として優れた選手がいるが、舞台裏で大きな変化が起きるなか、新たな高強度のプレースタイルを導入するのは難しい」と前途多難を予想した。

 また、レアル・マドリーの若手育成で評価を高めたアルベロアについても、経験豊富な選手が相次いで去ったフルアムで大規模なチーム再編を任されたことから、「最終的には大丈夫だろうが、残留争いに巻き込まれる可能性は高い」と予測。ローゼについては、ボーンマスのスタイルとの相性を評価しながらも、ヨーロッパリーグとの両立を強いられる「比較的小規模な陣容」を不安材料に挙げている。

 対照的に「すぐに成功する準備が整っている」と高く評価したのが、チェルシーのシャビ・アロンソ、マンチェスター・Cのエンツォ・マレスカ、ノッティンガム・フォレストのオリバー・グラスナーだ。

 マドリーでは期待通りの結果を残せなかったシャビ・アロンソだが、同メディアは「彼の3-4-2-1は、チェルシーの陣容に完璧にフィットする」と分析。欧州カップ戦がなく、若く才能豊かな選手たちと毎週十分なトレーニング時間を確保できることも大きなメリットとし、「全ての兆候が、チェルシーが今季のタイトル争いに加わることを示している」と期待した。

 一方、ジョゼップ・グアルディオラの後を継ぐマレスカについては、その重圧の大きさを認めながらも、かつてマンCでU-23監督やグアルディオラのアシスタントを務めたこと、前任者と近いポゼッションスタイルを採用する点を評価。「たとえMFロドリが最終的に退団しても、マレスカが指揮を執るなら問題ないだろう」と太鼓判を押している。またグラスナーも「3-4-2-1のシステムがチームに適している」と、成功する可能性が高いと判断した。

 未知数な監督もいる。リバプールのアンドニ・イラオラ、昇格組イプスウィッチのガリー・オニール、クリスタル・パレスのピエール・サージュについては、「どちらに転ぶ可能性もある」と評価。とくにイラオラは、モハメド・サラーやアンドリュー・ロバートソンら経験豊富な選手を失ったデメリットが指摘されている。

 
 また、英国ではヨークシャー州の日刊紙『Yorkshire Evening Post』が、9人の新監督の実績や戦術を踏まえて現時点での評価(A~B)を下しており、最高となる「A*」を与えたのがイラオラだった。「技術的でありながら、ダイレクトで、ハイプレスを駆使するスタイルはリバプールに非常によく合うはず」と寸評し、これまでイングランドとスペインで率いた各クラブで期待以上の成果を挙げてきた実績にも賛辞を贈った。

 続く「A」は、マレスカとグラスナー。前者についてはグアルディオラの哲学を熟知しているため「理論上、移行は比較的スムーズになる」とし、後者についても「これ以上の適任者を見つけるのは難しかった」と、その手腕を絶賛している。

 さらにサージュとシャビ・アロンソは「B」、ローゼ、オニール、ヤイスレは「C」。そして最低評価の「D」としたのが、指導者としての実績がまだ乏しいアルベロアで、フルアムの決断を「大きな賭け」と評した。

 9クラブが新体制でスタートする異例のシーズン。名将の後継者として巨大な重圧を背負う者、ステップアップを果たした者、そして残留という明確な使命を託された者――。新監督たちの成否は、例年以上に予測困難な2026-27シーズンの勢力図そのものを、大きく左右することになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】新戦力アラウホを迎えるリバプールのイラオラ監督、マンチェスター・Cはアジア遠征のチーム内動画を公開!
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